2020年7月15日水曜日

神戸山口組が崩壊寸前か?山健組直系の組が離脱

急転直下…神戸山口組が崩壊寸前「井上組長は守銭奴」と求心力低下

2020/7/14(火) 9:26配信



日本最大の暴力団・六代目山口組(司忍組長)が分裂して5年。激しい攻防が続いてきたが、いよいよ終結に向かい始めたようだ。

六代目山口組から分裂した組は神戸山口組(井上邦雄組長)、絆會(織田絆誠代表)を組織し、とりわけ六代目山口組と神戸山口組は双方に死人を出す激突をしてきた。しかし急転直下、先週末に神戸山口組の母体である五代目山健組(中田浩司組長)から二次団体(組)が相次いで離脱、絆會は解散届を警察に届け出たという情報が飛んだのだ。何が起きているのか。

山口組の動向に詳しいジャーナリストの成田俊一氏は次のように話す。

「7月10日に神戸山口組から山健組直系の組が離脱したという情報が洩れた。六代目健竜会、興組、三代目妹尾組、三代目村正会など少なくとも8つの組が離脱したという内容だった。その後、井上組長の説得に応じて2、3の組が元に戻るかどうかという攻防が続いているようだが、神戸山口組が瓦解する流れに変化はないだろう」

山健組が神戸山口組の中核組織ならば、健竜会は山健組のそれだ。井上組長は山健組組長、健竜会会長を歴任し、中田山健組組長も5代目健竜会の会長であった。そもそも健竜会は渡辺芳則五代目山口組組長(二代目山健組組長)がつくった組織。それゆえ健竜会の離脱は山健組、ひいては神戸山口組が中心から崩壊していることを意味してくる。

「中田組長の弁護士が西川良男六代目健竜会会長と先週会ったと聞いた。山健組を割るというのが山健組関係者のもっぱらの見方だ」(成田氏・以下同)

■井上邦雄も織田絆誠も孤立無援の状態

しかしなぜ山健組直系が神戸山口組から相次いで離脱するのか。

「出所した高山清司六代目山口組の恐怖とまで呼べる圧力が神戸山口組にかかっていることもあるが、山健組直系の離脱は基本的には神戸山口組の井上組長への決別だ。井上組長(四代目山健組組長)は『自分は山健組の運営に関係がない。山健がまとまらないのは中田が留守にしている(拘留されている)せいだ』と言っているのに、山健組への上納会費は毎月、キッチリ半分以上を懐に入れているそうだ。このことに組関係者は絶望的に辟易していると聞く。実際に関西では井上組長のことを守銭奴だと呼ぶ組員も多い。ある山健組関係者は『喧嘩で潰れるならまだしも、このままならカネで潰れてしまう。わしらはなんの5年間を過ごしとったんやろか』と嘆いていた。もはや神戸山口組は強力な指導力を見せつける高山清司・六代目山口組若頭と戦える相手ではない」

六代目山口組サイドはこのパニックとも言える離脱騒ぎをどう捉えているのか。

「山健組直参の離脱について、高山若頭が厳しいかん口令を敷いている。ただ弘道会(竹内照明会長、六代目山口組の二次団体)傘下の組の元幹部は『井上や織田に対してもう最後通牒はしているはず。山一戦争の最終段階を思い起こす。命をとられるか、カタギになるか、ということだ』と話していた。絆會の織田代表は解散届を出して六代目山口組からの追撃を逃れようとしているようだが」

今後、神戸山口組はどうなるのか。

「このまま行けば数カ月以内に山健組はおろか、神戸山口組も終わってしまうだろう。井上は六代目山口組だけでなく、身内だった山健組からもタマ(命)を狙われることになる。さらに警察サイドは数年前に京都で起きた社長拉致殺害遺体遺棄事件で井上を狙っているそうだ。いずれにせよ井上も織田も孤立無援の状態になったと言えるだろう。おそらく高山若頭はこれからの絵図をすでに描いているはずだ」

「ヤマケンにあらずばヤマグチにあらず」とまで言われた山健組。なんとも寂しい顛末を迎えようとしている。

参照元 : 日刊ゲンダイ



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