2016年3月31日木曜日

【工藤会系組幹部射殺事件】殺人などの罪に問われた工藤会系組幹部、南川忠邦被告(47)に対し、求刑通り懲役20年の判決

<工藤会幹部殺人>組幹部に求刑通り懲役20年判決

2016年3月30日(水)21時3分配信



福岡県中間市で2008年9月、特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)系組幹部が射殺された事件で、殺人などの罪に問われた工藤会系組幹部、南川忠邦被告(47)に対し、福岡地裁(松藤和博裁判長)は30日、求刑通り懲役20年の判決を言い渡した。

南川被告は裁判で、工藤会理事長代行、木村博被告(62)=殺人罪などで起訴=に「殺害を報告する役だったに過ぎない」として殺人ほう助罪にとどまると主張したが、松藤裁判長は「木村被告まで捜査が及ばないよう重要な役割を果たした」と退けた。一方で「実行者に準ずるほど刑事責任が重いとは言えない」と述べた。

検察側は「上位者の殺害指示を詳細に供述し真相解明に寄与した」として求刑を軽減していた。判決によると、南川被告は木村被告らと共謀し、08年9月10日、中間市の安高(あたか)毅組幹部(当時66歳)方で、安高幹部を射殺したとしている。

参照元 : 毎日新聞


工藤会系組幹部射殺事件で実刑判決(福岡県)

2016/3/30 18:48 福岡放送



北九州市の暴力団、工藤会系の組幹部が射殺された事件で、犯行グループの1人に実刑判決です。判決を受けたのは、元・工藤会系の組幹部、南川忠邦被告です。判決によりますと、南川被告は、工藤会の理事長代行・木村博被告らと共謀し、2008年、中間市で、当時66歳の組幹部の男性を射殺しました。

福岡地裁の松藤和博裁判長は「配下の組員に実行犯の手助けをさせ、みずからも連絡役を務めるなど、重要な役割を果たした」として懲役20年の判決を言い渡しました。

参照元 : 鹿児島読売テレビ


懲役20年ということは、刑務所を出る頃は67歳のお爺さんですね。

出所した後も報復を受ける危険性があるので、むしろ刑務所内の方が安全?

水戸市が神戸山口組傘下の暴力団事務所の使用禁止や、組員の立ち入り禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立て

<山口組抗争>水戸市が暴力団事務所の使用禁止申し立て

2016年3月30日(水)19時20分配信



指定暴力団・山口組と神戸山口組の分裂抗争を受けて水戸市は30日、同市柳河町にある神戸山口組傘下の暴力団事務所の使用禁止や、組員の立ち入り禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立てた。事務所のすぐ近くには同市立柳河小学校があるため、学校保健安全法に基づき、学校設置者として申請した。

同事務所では、今月5日に駐車中のトラックに別のトラックが衝突。山口組弘道会系組員が器物損壊容疑で逮捕されたほか、6日には1階の窓ガラスなどに銃弾5発が撃ち込まれているのが発見され、茨城県警水戸署が警戒を強めている。

柳河小は事務所の西約50メートルにあり、24日まで地域住民ら20~30人態勢で児童の登下校を見守っていた。

申し立ての理由について水戸市は児童の安全確保に加え「地域住民の不安や負担が大きくなっているため申請した」としている。

参照元 : 毎日新聞




水戸市長さん、勇気ありますね。暴力団から恨みを買って、嫌がらせなど受けなければいいが、海外のマフィアは市長とその家族を皆殺しにするなど問題になっている。

日本のヤクザは、海外に比べてカタギに対しての害悪は少ないのでしょうか?

【山口組 vs 神戸山口組抗争】6代目山口組側が結束を固める為に、上納金を春から直系組長で40万円、最高幹部65万円くらいまで値下げ

山口組vs.神戸山口組抗争激化でまさかの「上納金値下げ合戦」

2016/3/30 07:00



6代目山口組の幹部の一人は3月25日午後、緊急の連絡を受けた。

「神戸山口組が大量に横浜を目指して移動している」

その幹部は電話を切ると、すぐに他の組関係者に連絡をし、檄を飛ばした。

「行けるものは横浜、すぐに動けんもんは待機して、出動態勢や」

そして横浜では実際、両者のにらみ合いが続いているという。

昨年夏に分裂した6代目山口組と神戸山口組の対立。それは対立から、抗争に発展。連日のように双方の「激突」が報じられている。

3月20日未明、東京都足立区で双方の組員が大乱闘し、神戸山口組と見られる男らが逮捕された。

目撃者によれば、

「ゴルフクラブで殴られた男が滝のように流血、すさまじい様子だった」

その前日には、神戸山口組系の組事務所にダンプカーが突っ込む騒ぎがあった。報復とばかりに衝突しているのだ。

冒頭に書いた横浜の「にらみ合い」の数日前、6代目山口組の幹部が取材に来ていたテレビカメラに向かって、「(神戸山口組)あんなもん認めてねぇーよ、馬鹿野郎」と話したことが報じられた。

その「返し」で神戸山口組が横浜へ乗り込んだとみられている。6代目山口組サイドも「応戦」とばかりに、横浜に組員らが入った。すると、横浜がシマの指定暴力団・稲川会も、反応した。

「抗争中の6代目山口組と神戸山口組に加え、稲川会までが乗り出す、一触即発の事態となってしまった。問題の発言をした幹部は警察ががっちりガード。今は全国でいつ何が起こっても不思議ではない」(捜査関係者)

現在、6代目山口組の構成員が約6千人、神戸山口組は約3千人とされるが、神戸山口組が増加傾向にあるという。

その理由とされるのは会費と呼ばれる上部組織への「上納金」の安さだ。神戸山口組は、直系組長クラスで月10万円、最高幹部で30万円という。

6代目山口組も負けじと春から上納金を直系組長で40万円、最高幹部65万円くらいまで値下げするようだ。上納金の安さで神戸側になびくヤツもいる。結束を固めるためにも、上納金を見直すことになった」(6代目山口組の関係者)

表と裏でしばらくは「抗争」が続きそうだ。(取材班=鳴澤大、西岡千史、牧野めぐみ、松岡かすみ、秦正理/今西憲之)

※週刊朝日 2016年4月8日号

参照元 : dot.


神戸山口組の上納金は安いですね。

6代目山口組は値下げしても高い。最高幹部になると上納金も高くなるんですね。


三重県津市のキャバクラで暴れたとして山口組弘道会系の暴力団組長ら4人再逮捕

山口組系組長ら逮捕 客を神戸山口組系と勘違いか

2016/03/30 05:54



山口組系の暴力団組長らが、三重県津市のキャバクラで暴れたとして再逮捕されました。店内の客を神戸山口組系の組員と勘違いした可能性もあります。

威力業務妨害の疑いで再逮捕されたのは、山口組弘道会系の暴力団組長・竹宇治友孝容疑者(50)ら4人です。竹宇治容疑者らは先月20日、津市のキャバクラで男性客4人にテーブルなどを投げ付けて店の営業を妨害した疑いです。この際、客2人と女性従業員が軽いけがをしています。

竹宇治容疑者らは黙秘していますが、警察は、男性客を神戸山口組系の組員と勘違いした可能性もあるとみて調べています。竹宇治容疑者は先月、三重県松阪市で神戸山口組系の組員(45)を殴るなどしてけがをさせた疑いで逮捕されていました。

参照元 : テレ朝ニュース














勘違いで大暴れして再逮捕って・・・ 客2人とキャバ嬢はたまったもんじゃないですね。

この勘違いされた客はカタギだったのでしょうか?それとも見た目がイカツイ風貌だったから勘違いされたのか?




2016年3月30日水曜日

東京・台東区の組事務所に神戸山口組系の幹部らが集まり会合、対立する山口組系の組員ら100人が集まり、至近距離で睨み合い

山口組分裂問題で再び緊迫、至近距離でにらみ合い

2016年3月29日(火) 20時6分



29日午後、東京・台東区の組事務所に「神戸山口組」系の幹部らが集まりました。事務所近くには、一時、対立する「山口組」系の組員らが大勢集まり、にらみ合う場面もありました。

29日午後、東京・台東区の暴力団事務所前にずらりと並んだ捜査車両と捜査員。事務所では「神戸山口組」の幹部らが集まり、会合を開いたとみられています。

ちょうどその会合が開かれている時、事務所から目と鼻の先にある大通りには、大勢の男たちが・・・。集まっていたのは対立する「山口組」系の組員ら、その数およそ100人。「神戸山口組」の組員らが集まっているという情報を聞きつけて、集まってきたといいます。

興奮する組員らは、取り囲んだ警視庁の捜査員にも・・・。

「この意気地無し、この野郎」

緊迫する「山口組」と「神戸山口組」の対立抗争。先月15日には、神戸山口組系の幹部が新宿・歌舞伎町で会合を開いた直後、山口組系暴力団組員らによる乱闘事件が発生。組幹部ら5人が逮捕されました。さらに、今月20日には足立区で神戸山口組系組員による山口組系組員への暴行事件も起き、組員ら2人が逮捕されています。

警察庁は今月7日、「山口組」と分裂した「神戸山口組」が抗争状態にあると認定。去年8月以降、双方の対立が原因とみられる事件は全国で68件にのぼるということです。

結局、29日の東京でのにらみあいでは、山口組系の組員たちが現場を立ち去り、大きなトラブルはありませんでしたが、近所の人は不安そうに様子を見守っていました。

「ちょっと不安になったが、特に何もなくて一安心」(近所の住民)

警視庁などは、警戒を強めています。

参照元 : TBSニュース
















近隣住民はたまったもんじゃない。ガラの悪い男達が100人以上も路上に居たら怖いですよね。



京都市にある神戸山口組系「邦侠会」の暴力団事務所に銃弾4発が撃ち込まれる

神戸山口組系事務所に銃弾4発 京都市山科区

2016/03/29 18:52



神戸山口組系の暴力団事務所に銃弾が撃ち込まれました。

29日午後4時すぎ、京都市にある神戸山口組系の暴力団事務所に銃弾4発が撃ち込まれているのが見つかりました。弾は事務所のドアに2発、ドアの横の窓に2発撃ち込まれていました。現在、警察が鑑識などの作業を続けています。

参照元 : テレ朝ニュース








神戸山口組系事務所に銃弾の痕 分裂に伴う抗争か

2016/03/30 05:53



京都市山科区の神戸山口組系の組事務所に、銃弾が少なくとも4発撃ち込まれているのが見つかりました。

29日午後4時半ごろ、山科区大塚中溝の神戸山口組系「邦侠会」事務所で「銃弾が撃ち込まれたような痕がある」と近くに住む男性が交番に届け出ました。警察が駆け付けたところ、銃弾は少なくとも事務所のドアに2発、その横の窓に2発撃ち込まれていたということです。当時、事務所に人はおらず、けが人はいませんでした。近所の住民は午前4時ごろに銃声のような音がするのを聞いていました。

近所の住民:「パンパンパンパンと4回鳴って、撃った後、車がこの辺から走って行った」

警察は山口組分裂に伴う抗争の可能性もあるとみて、器物損壊と銃刀法違反の疑いで調べています。

参照元 : テレ朝ニュース














神戸山口組系事務所に銃弾4発 京都、対立抗争の可能性

2016.3.29 19:45

29日午後4時半ごろ、京都市山科区大塚中溝にある神戸山口組系の組事務所の玄関などに、銃弾4発が撃ち込まれた痕跡が見つかった。けが人はいなかった。京都府警は、指定暴力団山口組との対立抗争の可能性があるとみて、器物損壊と銃刀法違反容疑で捜査している。

府警によると、扉や窓に弾痕があったという。同日午前4時ごろ、近くの住民が銃声のような音を聞いたとの情報があり、詳しい状況を調べている。

参照元 : 産経新聞


そのうち、銃撃戦とかに発展しそうで怖い。今のところ組員や組長が射殺されたという事件は起こっていない。

早く抗争が終結して欲しい。一般市民だけは巻き込まないで欲しい。

邦侠会



邦侠会(ほうきょうかい)は京都府京都市山科区大塚中溝に本部を置く暴力団で、神戸山口組の三次団体。上部団体は四代目山健組。旧輝侠会。

組織図
会 長 - 加茂輝幸(四代目山健組若中)

参照元 : wiki/邦侠会

▼邦侠会の組事務所



2016年3月29日火曜日

恐喝未遂容疑で住吉会系暴力団組員(27)逮捕「シノギで人が必要になったから調達しろ。できないなら1億5千万払え。払えなきゃ拉致るぞ」

「1.5億払えなきゃ拉致る」恐喝未遂容疑で組員逮捕

2016年3月28日(月) 14時23分



「1億5000万払えなきゃ拉致るぞ」などと言って飲食店アルバイトの男性から現金を脅し取ろうとしたとして、暴力団組員が警視庁に逮捕されました。

恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、住吉会系暴力団組員の糸井勇太容疑者(27)です。糸井容疑者は今月16日、東京・八王子市の飲食店で、飲食店アルバイトの男性に対し、「シノギで人が3人くらい必要になったから調達しろ。できないなら1億5000万払え。払えなきゃ拉致るぞ」などと言って現金を脅し取ろうとした疑いが持たれています。

取り調べに対し、糸井容疑者は「飯に誘ったが、お金は要求してません」と容疑を否認しています。

参照元 : TBSニュース









アルバイトが一億五千万も払えるわけがないのに、無茶苦茶な金額設定ですね。まだ27歳の組員。


旭川市中心部にある山口組系暴力団「旭導会」傘下の組事務所1階に消火器が投げ込まれ、窓ガラス割られる

山口組系事務所に消火器投げ込まれる、分裂抗争か

2016年3月28日(月) 14時4分



28日朝、北海道旭川市にある指定暴力団・山口組系の組事務所に消火器が投げ込まれ、窓ガラスが割られているのが見つかりました。旭川では分裂した神戸山口組系との抗争事件が起きていて、警察は警戒を強めています。

28日午前7時すぎ、旭川市中心部にある山口組系暴力団「旭導会」傘下の組事務所で1階の窓ガラスが割られているのを通行した人が見つけ、警察に通報しました。建物の内側には、外から投げ込まれたとみられる消火器が落ちていました。けが人はいません。

旭川では今月3日、分裂した神戸山口組系の暴力団会長宅に車が突っ込む事件があり、「旭導会」系の組員が逮捕・起訴されています。事件はこの報復とみられ、27日夜には市内の路上で双方の組員がにらみ合うトラブルも確認されていて、警察は警戒を強めています。

参照元 : TBSニュース









旭導会



旭導会(きょくどうかい)は北海道旭川市3条通5-1139に本部を置き北海道旭川市東4条5-2-13に本家を置く暴力団で、六代目山口組の二次団体。旧関保会。

◆旭導会組織図
会 長 - 鈴木一彦(六代目山口組舎弟)

◆執行部
若 頭 - 河合彰典(河合興業組長)
舎弟頭 - 松下仁史(三代目鈴商組組長)
本部長 - 和泉二美男(和泉会会長)
幹事長 - 成瀬英信(成瀬組組長)
若頭補佐 - 橋本要一
若頭補佐・会長室長 - 萬 忠昭
慶弔委員長 - 稲葉一利(稲葉興業組長)

◆舎弟
副会長 - 伊藤良樹(伊藤組組長)
副会長 - 阿部浩一(阿部組組長)
副会長 - 岡村信義(岡村組組長)

◆幹部
筒井 清(筒井組組長)
田中誠一(田中組組長)

◆若中
旭導会組織図・平成16年
旭導会組織図・平成19年

参照元 : wiki/旭導会



2016年3月28日月曜日

乗用車を酒気帯び運転し、縁石にぶつけた山口組系幹部の男(71)を逮捕

山口組系幹部の男 酒飲んで運転、車縁石にぶつける

2016/03/27 10:56



栃木県那須塩原市で、指定暴力団山口組系幹部の男が乗用車を酒気帯び運転し、事故を起こしたとして逮捕されました。

山口組系幹部の菅原巌容疑者(71)は26日午後5時半すぎ、那須塩原市内の県道交差点で酒を飲んで乗用車を運転し、縁石にぶつけた疑いが持たれています。近所の人の通報によって駆け付けた警察官が菅原容疑者を調べると、呼気から基準を超えるアルコールが検出されたということです。菅原容疑者は「酒を飲んだ後に運転したことは間違いない」と容疑を認めています。

参照元 : テレ朝ニュース












酒気帯び運転の疑いで暴力団幹部逮捕

2016年3月27日 10:24

那須塩原署は27日、道交法違反(酒気帯び運転、安全運転義務違反)の疑いで、那須町、指定暴力団6代目山口組系幹部、露天商の男(71)を逮捕した。

逮捕容疑は、26日夕方、那須塩原市鍋掛の県道で酒気を帯びて乗用車を運転した疑い。単独事故を起こし判明した。

参照元 : 下野新聞


71歳の暴力団幹部は子分に運転させないんですね。酒飲んで自ら運転して帰るんですね?

しかもヤクザの幹部の車がこれ??

2016年3月23日水曜日

暴力団社会における在日韓国・朝鮮人の比率は少ない?日本のヤクザの3割が在日はウソだった?

ヤクザ社会における在日韓国・朝鮮人の存在感

2016.03.23 16:00



日本の戦後復興に大きな役割を果たしたのが在日韓国・朝鮮人である。表の政財界だけでなく、裏社会にも、彼らの存在は大きな役割を担っていた。在日三世のジャーナリスト・李策氏が深層を綴る。

日本のヤクザの3割が在日。ネットで検索すると、かつて「ある識者」が無根拠に語ったこの言葉が、今も大量に電脳空間を漂っている。一方、これがいかに荒唐無稽な言説であるかを客観的に論破した主張も見かけるので、ここで屋上屋を架すことは敢えてしない。

ただ、1980年代に東京の朝鮮高校に通った私の同期男子(約200人)の中に、「本職」のヤクザとなった者が皆無であることは、本稿にとって意味のある事実なので念のため述べておこう。在日韓国・朝鮮人(以下、在日)のヤクザは、総数としてはかなりの少数派なのだ。

さて、私は決して、ヤクザの世界における在日の存在感の大きさを否定したいわけではない。逆に、それはある時代や立場に限定すれば客観的な事実だと思っている。

参考になるのが、警察庁発表の「平成26年の暴力団情勢」だ。山口組の分裂や極東会会長の引退が反映されていないデータではあるが、近年の趨勢は分かる。

これを見ると、全国の指定暴力団21団体のうち、明らかに在日の名を持つ親分に率いられた組織は5団体。そして、これら21団体の構成員は2万を超えるが、そのうちの2割弱が在日の親分に従っている構図だ。日本の総人口に占める在日の比率が、戦後に帰化した者まで含めてもせいぜい1~2%前後であろうことを考えると、「親分の在日比率」はかなり高い。

また、分裂した山口組の双方の組織において在日の幹部が枢要な地位を占めているのを見ても、この世界における在日の“出世ぶり”が顕著だ。では、その理由はどこにあるのか。

よく言われるのが、日本社会のアウトサイダーとしての“向こう見ずさ”である。民族差別と貧困の中で「学歴と就職」による成功の道を断たれ、己の度胸と腕力に頼るしかなかったとする物語だ。

たしかに、現在の老ヤクザたちが若かった頃には、そういった社会的背景があった。そして、在日ヤクザの“向こう見ずさ”の象徴的存在が、約100人の敵陣にわずか8人で殴り込み、「殺しの軍団」の異名を得た柳川組の柳川次郎(ヤン・ウォンソク)元組長だろう。

しかし、向こう見ずで暴力的なだけでは、ヤクザの世界では必ずしも大きくなれない。

山口組事情通によると、かつてこんなことがあった。

「1981年から翌年にかけて、三代目の田岡一雄組長と山本健一若頭が相次いで病死し、四代目跡目問題が浮上しました。このとき、『朝鮮人が山口組をおかしくしている』という内容の書かれた怪文書が出回った。最高幹部のある1人を指したものでした」

このとき彼が攻撃対象となったのは、彼がかつて明友会に所属していたからにほかならない(彼は、在日出身であることを否定している)。

明友会は1953年ごろ、大阪・鶴橋駅の高架下にあった国際マーケットを根城に、在日の若者を主体に結成された新興愚連隊で、間もなくミナミにも進出。急速に勢力を伸ばし、構成員1千人を豪語した。

ところが1960年8月、山口組との抗争がぼっ発するや、明友会はたった2週間で壊滅してしまった。

両者の差は、「組織力」にあったとされる。日本の社会に根差した歴史あるヤクザ組織に、差別や貧困に対する刹那的な激情を共有しただけの愚連隊はかなわなかったのだ。

◆在日ヤクザの「汚れ仕事」

“暴れん坊”ゆえ、在日ヤクザは出世したのではない。むしろ逆だ。彼らはヤクザ界の生存競争のなかで、緻密さやしたたかさを磨いていった。

あまり語られることはないのだが、出世した在日ヤクザには表の金融業や不動産業と結びついた「経済ヤクザ」が少なくない。現在の主要な指定暴力団の親分や最高幹部クラスにも、図抜けた財力を持つ面々が並ぶ。山口組2次団体の元企業舎弟が話す。

「在日に対する民族差別があったのは事実だし、大多数が貧しかったにしても、そうした逆境から度胸と才覚で這い上がった成功者も多かった。特に金融業界に在日は多い。そして、彼らの周りには、在日ヤクザが必ずついていた」

かつて、在日はまともな事業者であっても、日本の金融機関から融資を受けるのは難しかった。そんな中、「民族産業」のひとつとして発達した商売が高利貸しである。

怨嗟と羨望が入り交じるなかで生きる彼らは、身辺警護や取り立てに在日ヤクザの「力」を利用した。一方、ハイリスク・ハイリターンなシノギを稼業とするヤクザにとって、高利貸しは非常に便利な存在である。両者は持ちつ持たれつ、財力をなしていった。

資産インフレが続いた高度成長期には、パチンコや不動産業にも彼らは進出した。

「在日にはパチンコ業で財を成した人間が多いが、その一部はヤクザとも手を組んだ。彼らは駅前の一等地を、相場より高いカネを使ってでも押さえていった。当然、同業者と競合するからヤクザの腕力も必要だった」(西日本の金融業者)

どんなビジネスにも「汚れ仕事」の需要はあるものだが、1980年代のバブル期にはむしろ、こうしたやり方が日本経済の主流にさえなった。不動産価格が毎日のように上昇する中では、1日も早く土地を仕入れることが大事だ。銀行のグループ会社や上場デベロッパーが地上げに手を染め、その現場を担ったのが「スピード=腕力」に定評のあるヤクザ組織だった。

そして、当時暗躍したバブル紳士たちの中心に、ヤクザとつながる在日人脈がいたのもまた事実だ。

事業家だけでなく、政治家との関係も深い。筆頭に名前が上がるのは町井久之だろう。町井は、本名を鄭建永という。

1923年、東京に生まれた町井は戦後、在日を中心に1500人の無頼漢を糾合し、東声会会長として名をはせた。政界の黒幕・児玉誉士夫と昵懇であり、日韓国交正常化の立役者だった岸信介にも接近。国交正常化後、ソウル市地下鉄開発など巨額ビジネスを差配していた岸は、日韓利権の入り口とも言える存在だったからだ。

ほかにも前述した柳川や会津小鉄会の四代目会長だった高山登久太郎(姜外秀)が、韓国情報機関のエージェントとして日韓関係構築の黒子となって動いていたとの説もある。

つまりは民族差別によってオモテ社会からはじかれ、日本政財界の「周辺」で蠢いていた在日ヤクザたちは、時代の変化の中でその「中心部」に呼び込まれたわけだ。

だが、苛烈だった民族差別もいつしか消え、若い世代の在日にそれを体験した人は少ない。4世以降は、生まれつきオモテ社会の住人として認められている。

日本人と同様にスポーツや勉強に打ち込み、就職氷河期も経験してきた彼らに、先輩世代のヤクザのような「汚れ仕事」の腕を磨く余地は、多くはなかったのだ。

●李策/1972年生まれ。朝鮮大学校卒。日本の裏経済、ヤクザ社会に精通。現在は、北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNKジャパン」記者として、朝鮮半島関連の取材を精力的に続けている。

※SAPIO2016年4月号

参照元 : NEWSポストセブン


町井 久之



町井 久之(まちい ひさゆき、本名鄭建永〈チョン・ゴニョン、정건영〉。1923年 - 2002年9月18日)は、在日韓国人のヤクザ、実業家。東声会会長。東亜相互企業株式会社社長。釜関フェリー株式会社会長。在日本大韓民国民団中央本部顧問。若い頃は、「銀座の虎」、「雄牛」と呼ばれた。

来歴
大正12年(1923年)、東京生まれ。昭和20年(1945年)の終戦直後、朝鮮建国青年同盟東京本部副委員長となった。そのころから(1945年)、事件屋の「中央商会」、興行会社の「中央興行社」を設立した。これらの会社をベースに、愚連隊・町井一家(関東町井一家)が形成された。

韓国建国後に韓国国籍を取得したが、その後も日本に住み続ける。曺寧柱と出逢い「大アジア主義」の思想に感銘を受け、昭和32年(1957年)には東京・銀座で、町井一家を母体として「東洋の声に耳を傾ける」と云う理念のもとに、在日朝鮮人連盟(現:朝鮮総連)や在日朝鮮統一民主戦線などへの防波堤として東声会を結成した。

その後、東声会は、東京、横浜、藤沢、平塚、千葉、川口、高崎などに支部を置いた。構成員は1600人となった。しかし急速な勢力拡大により、他のヤクザ団体が結束し、東声会は四面楚歌の状態に陥った。さらに、警察の取り締まりにより、東声会の幹部多数が逮捕された。 このため昭和38年(1963年)児玉誉士夫の取り持ちで、三代目山口組・田岡一雄組長の舎弟となった。

同年11月9日午後6時9分ごろ、東京会館の前の路上で、東声会組員・木下陸男が、東京会館で行われた出版記念祝賀会から帰る途中だった田中清玄を銃撃した。警察は背後関係を疑い、町井を銃砲刀剣類所持等取締法で別件逮捕したが、背後関係までは立件できなかった。結局、町井は起訴されなかった[1](田中清玄銃撃事件)。

昭和39年(1964年)2月、警視庁は「組織暴力犯罪取締本部」を設置し、暴力団全国一斉取締り(「第一次頂上作戦」)を開始した。町井の東声会は、警察庁により広域10大暴力団に指定された。10大暴力団は、神戸・山口組、神戸・本多会、大阪・柳川組、熱海・錦政会、東京・松葉会、東京・住吉会、東京・日本国粋会、東京・東声会、川崎・日本義人党、東京・北星会だった。 警察の圧力の強まる中、昭和41年(1966年)9月1日、町井は東声会の解散声明を発表した。その一週間後、東京の池上本門寺で解散式が行われた。こうして彼はやくざ社会の表舞台から去った。

昭和42年(1967年)4月、町井は東声会を、企業色を前面に押し出した形で「東亜友愛事業協同組合」として再建し、自らは名誉会長となった。町井はこの東亜友愛事業協同組合に資金提供を行っており、人事権も握っていた、と云われる。なお、関東会も関東二十日会として復活した。間もなく、「東亜友愛事業協同組合」は「東亜友愛事業組合」と改称された。

その後、町井は東亜相互企業株式会社を設立した。会長には児玉誉士夫が就いた。東亜相互企業株式会社は、銀座で料亭「秘苑」を営業した。昭和43年(1968年)、韓国より国民勲章・冬栢章を受勲した。翌年釜関フェリー株式会社を設立し、就航させた。昭和46年(1971年)には、在日本大韓民国民団中央本部顧問に就任した。

昭和48年(1973年)7月、東亜相互企業株式会社は、六本木にTSK・CCCターミナルビルをオープンさせた。この資金源については、韓国外換銀行東京支店が、東亜相互企業株式会社に、支払い保証約60億円の信用供与を与えた。東亜相互企業株式会社は、60億円の支払い保証に基づいて、日本不動産銀行から54億円の融資を受けた。東亜相互企業株式会社は、33億円を那須高原・白河高原の総合開発事業につぎ込み、21億円をTSK・CCCターミナルビル建設につぎ込んだ。

なおTSK・CCCターミナルビルは、町井が暴力団活動などの非合法活動から決別し、「表の社会の成功者」として振る舞うことを演出することを主な目的として建設されたこともあり、東声会の構成員は、TSK・CCCターミナルビルのオフィス棟に置かれていた東亜相互企業とそのグループ企業のオフィスに出入りすることが固く禁じられていた。

しかし、白河高原の開発をめぐって、昭和51年(1976年)7月5日、東亜相互企業の黒沢勝利ら3人が、福島県知事・木村守江に対する500万円の贈賄容疑で逮捕された。同年8月6日、木村守江が収賄容疑で福島地方検察庁に逮捕された。町井も任意で取調べを受けた。結局、昭和52年(1977年)年6月、東亜相互企業は不渡りを出して倒産した。これ以降、町井はほとんど人前に出なくなり、TSK・CCCターミナルビル近くの自宅マンションに引きこもる日々が続いた。

平成14年(2002年)5月20日、釜関フェリー株式会社は、新たな航路船として豪華船「星希号」を就航させた。同年5月22日、釜山広域市で就航記念式が開かれた。就航記念式には、柳正錫海洋水産部長官、釜山広域市や下関市などの関釜航路関係部署の代表、民団中央本部の金宰淑団長が出席した。

町井は晩年糖尿病に苦しみ、かつて「猛牛」と呼ばれた面影はなかったという。2002年9月14日午前5時ごろ、東京都内の病院で、心不全のため死去。同年9月17日、通夜。同年9月18日、東京都港区六本木の自宅で、近親者だけで葬儀・告別式が行われた。

参照元 : wiki/町井久之


東亜会



東亜会(とうあかい)は、東京都に本拠を置く日本の暴力団。前身は東声会。1957年、アジア主義に共鳴し信奉する町井久之(本名は鄭建永)が、「東洋の声に耳を傾ける」と云う理念のもと、在日朝鮮人連盟(現:朝鮮総連)や在日朝鮮統一民主戦線などへの防波堤として、東京都銀座で反共産主義の思想団体・東声会を結成した。

しかし、世間からはヤクザ組織と認識され、警察による締め付けが厳しくなったために町井は1966年9月1日に解散を宣言するが、翌1967年、東亜友愛事業組合として再建された。東亜友愛事業組合理事長には、東声会副会長・平野富士松が就任。 昭和47年(1972年)、関東二十日会に加盟した。下部組織の誼興業は沖縄県に進出していたが、2012年3月を以て解散した。

他団体関係
関東地方を本拠地とする稲川会、住吉会、松葉会、双愛会という4団体とともに、博徒系の親睦団体・関東二十日会を結成している。[3] 山口組とは田岡一雄―町井久之の兄弟盃以来、東亜友愛事業組合理事長・薛伟超が三代目山口組で「幹部扱い」され、四代目山口組時代には「若頭補佐待遇」とされるなど友好関係を保ち、親戚団体の一つとなっている。2005年、六代目山口組組長を襲名した司忍を後見人に迎え、関係を更に強化した。



歴代会長・理事長
東声会会長 - 町井久之(本名は鄭建永)
東亜友愛事業組合初代理事長 - 平野富士松
東亜友愛事業組合二代目理事長 - 沖田守弘
東亜友愛理事長 - 二村昭平
東亜会初代会長 - 二村昭平
東亜会二代目会長 - 金海芳雄
==最高幹部==長宗我部元親

参照元 : wiki/東亜会