2016年10月13日木曜日

指定暴力団山口組系「一道会」の組事務所を巡り、別の山口組系組織の事務所の所有権取得

山口組系暴力団、使用禁止の組事務所移転か 別事務所の所有権獲得

2016年10月6日(木)11時57分配信

福岡県暴力追放運動推進センターの仮処分申請で、全国初の使用差し止め決定が出た福岡市中央区の指定暴力団山口組系一道会の組事務所を巡り、一道会が同市博多区にある別の山口組系組織の事務所の所有権を取得していたことが5日分かった。中央区の事務所は既に解体工事が始まっており、県警は同会が活動拠点を移す可能性もあるとみて警戒を強めている。

登記簿によると、一道会が博多区の事務所を取得したのは8月8日付で、所有者は同会の一ノ宮敏哲会長になっている。事務所はマンションや会社事務所が立ち並ぶ一角にあり、近くに小学校もある。別の山口組系組織が所有していたが、近隣住民の一人は「新しい組が入ってきたと聞いた。最近、事務所前に荷物が出されているのを見た」と話している。

一方、中央区の事務所では9月下旬ごろから解体工事が始まっている。周辺住民によると、同月上旬ごろに一道会関係者が複数の住民宅を訪れ、「ここは引き揚げます。業者が解体します」と説明したという。

ただ、県暴追センターは「退去が完全に確認できていない」として、仮処分申請に続いて使用差し止めの本訴訟も検討している。

中央区の事務所については、今年1月、抗争状態にある指定暴力団神戸山口組系組幹部ら3人が火炎瓶2本を投げ込んだとして、火炎瓶処罰法違反罪などで実刑判決を受けた。事件後、住民から委託を受けた県暴追センターが事務所の使用差し止めを求める仮処分を福岡地裁に申し立て、9月12日に使用禁止を認める決定が出た。

参照元 : 西日本新聞

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