2016年10月17日月曜日

六代目山口組・司忍組長と住吉会会長、稲川会会長のトップ3人が中華街に集結

「司忍」六代目山口組組長が「住吉会」「稲川会」とヤクザサミット

2016年10月06日 06:00 JST



(右下が司忍・六代目山口組組長、写真中央が関功・住吉会会長、左下が清田次郎・稲川会会長)

「まさか本当に、この3団体のトップが集まって食事会を開くとは思ってもみませんでした。噂はありましたが、ガセだろうと高をくくっていたんです」

ヤクザ界に詳しいジャーナリストは、そう驚きを隠さない。原因は、9月29日に横浜の中華街で開かれた、ある「会合」だ。

出席したのは、司忍・六代目山口組組長、関功・住吉会会長、清田次郎・稲川会会長。それぞれが自分の組の最高幹部を従え、「まさにヤクザ界のサミットが開かれたようなもの」(前出・ヤクザ界に詳しいジャーナリスト)だったという。

トップ3人が集結した理由について東京在住の暴力団関係者はこう話す。

「会合を呼びかけたのは、司組長だといわれている。司組長は分裂した神戸山口組側に攻勢をかけられ、引退説まで飛び出していた。それに対抗し、神戸側と違って他団体との結束力がある、と見せつけたかったのではないか」

それぞれが友好団体同士とはいえ、こうした会合は、史上初のことだ。前出のジャーナリストが解説する。

「司組長が移動するだけでも、警察は混乱を避けるため、警備を強化します。団体ひとつでも大変なのに、3団体が集まればどれほど大変か。それを考え、警察はこうした会合を潰してきました。しかし、今回はあくまで食事会のみで近隣には迷惑をかけないと約束して、神奈川県警と話をつけたようです」

会合を事前に知らされていたのは、ごく一部の組幹部のみ。県警は店に配慮し、周囲に機動隊などを出動させず、警察車両を目立たないように配置して車内で待機していた。情報を知って集まった記者たちには、店の周辺で歩き回らないように要請があった。

会合は1時間20分ほど。その様子を一部の報道陣に撮影させる「確信犯」的な目的もあったのではと、前出のジャーナリストは分析する。

「3団体がいかに結束しているかをアピールすることが、最大の目的だったのでしょう」

じつはこの会合と同じ日、六代目山口組には衝撃が走っていた。「伝説のヒットマン」といわれる幹部の一人、安東美樹・竹中組組長が銃刀法違反で逮捕されたのだ。7月に傘下組員の実家から散弾銃など6挺が発見され、これが山口組の“武器庫”として摘発されたことによるものだった。

「安東組長は、四代目山口組が分裂した山一抗争で山本広・一和会会長を襲撃し、20年の懲役を終えて復帰した人物。人望が厚く司組長は信頼していた。安東組長が逮捕されたことは、六代目側にとってはかなりの痛手だったはずです」(前出・ジャーナリスト)

異例ともいえるトップ3の食事会は、ヤクザ界の危機感の表われだったのかもしれない。

(週刊FLASH 2016年10月18日号)

参照元 : 女性自身


暴力団トップ3人が中華街に集結…会合の狙いは

2016年10月17日(月)5時54分配信



日本の主要な暴力団のトップ3人が一堂に会したのだから、これは「サミット」と表現するしかない。顔を合わせたのは、六代目山口組の司忍組長、稲川会の清田次郎会長、住吉会の関功会長。会合場所は、横浜の中華街であった。

地下鉄みなとみらい線の「元町・中華街」駅を出て、山下公園を背にして「朝陽門」をくぐる。平日でも多くの客でにぎわう中華街で一、二を争う高級有名店「華正樓本店」は、門から徒歩で1分ほどの場所にある。威風堂々とした店構えを見ても、その格式の高さは一目瞭然だ。

その華正樓本店の周辺が慌ただしくなりだしたのは9月29日午前11時頃で、

「稲川会の幹部が若い衆にあれこれと指示を出して、準備を始めた。店員が店の駐車場のパイロンを片付けたりもしていました」

と、暴力団に詳しいジャーナリストが語る。

「11時半頃からは黒塗りの車が店のまわりを巡回するようになり、それから1時間ほどが経つ頃までに、店の周辺の角々にコワモテの男たちが見張りに立った。また、少し離れたところには大型警察車両や覆面パトカーも配置されていた」

山口組の司組長、稲川会の清田会長、住吉会の関会長の3人の他、各団体の幹部も含めた総勢11人が店に到着したのは12時半から45分にかけて。司組長、清田会長、関会長の3人は3階にある「牡丹」という個室、それ以外の8人は同じく3階にある「花梨」という個室に入った。「牡丹」は18畳、「花梨」は23畳ほどの広さで、中央には円卓、壁には水墨画がかかり、部屋の奥一面には磨りガラスがはまっている。

■「外交メッセージ」
「当日、店で食べたのは1人2万円のコースだった」

と明かすのは、さる暴力団関係者。

「コースの内容は前菜から始まり、フカヒレの姿煮、伊勢エビの塩味炒め、和牛ミニステーキXO醤炒め、あわびの姿煮、北京ダック、チャーハン、デザートです。酒は飲まず、飲み物はもっぱらお茶だけだった」

司組長らが店から出てきたのは13時50分頃。店の前で挨拶を交わすとそれぞれ車に乗り込み、その場を去っていったが、気になるのは次の1点。

果たして、主要暴力団のトップ3人は何について語り合ったのか――。

「暴力団トップによる“サミット”と言うと、1992年、山口組や稲川会、住吉会など7団体のトップが極秘会談を行い、暴対法への対応策を協議した例が知られている。今回は92年の時のような明確なテーマはなかったようですが、トップ3人が会うこと自体に意味があった」

そう説明するのは、先のジャーナリストである。

「背景にあるのは、昨年8月末に山口組が六代目山口組と神戸山口組に分裂したこと。情報戦略に長けた神戸側は“六代目の親戚団体や友好団体がどんどん離反し、こちらに加勢している”との情報を発信し続けてきた。対する六代目側は今回の“サミット”により、稲川会との強固な関係を改めて示し、その上、住吉会とも話が出来ることをアピールした」

これというテーマは設定されていなくとも、そこには重要な「外交メッセージ」が含まれていたのだ。

「ワイド特集 男の顔は履歴書 女の顔は請求書」より

「週刊新潮」2016年10月13日神無月増大号 掲載

参照元 : デイリー新潮





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