2017年5月19日金曜日

「任侠団体山口組」が山健組事務所周辺に集団で現れ、一触即発

一触即発、抗争の懸念も 「任侠団体山口組」の結成裏側

2017/5/18 11:30



6代目山口組から分裂した神戸山口組を割って出て、4月30日に異例の記者会見を開いた任●(にんきょう/注=●は「侠」の右が「夾」)団体山口組(織田絆誠[よしのり]代表)の全貌が明らかになってきた。

兵庫県尼崎市の古川組の組事務所3階の大広間に20人近くのマスコミを集めた記者会見。山口組の「綱領」を背にして池田幸治本部長は、

「神戸山口組の現実は(6代目山口組司忍組長の出身母体である弘道会の)名古屋方式にも劣る、それ以下の悪政でした」

と分裂の理由を説明。

本誌は任侠団体山口組に移籍した組のリストを入手したが、そこには長年山口組の中核を担ってきた山健組の組員がずらりと並び、その数は30を超える。

任侠団体山口組は、これまでの暴力団組織のように、組長をトップにして「杯」を交わして上下関係を誇示するスタイルは取らず、「連合体にする」と表明。リストによると、関西を束ねる「山健同志会」、関東は「山健連合会」、東北は「奥州同志会」という名称で傘下の組をまとめる形をとる模様だ。

記者会見では参加する組や組員の具体的な数は明かされなかったが、捜査関係者によると、

「リストや情報から、少なくとも300人、多ければ500人は超える大きな勢力だ」

と警戒感を隠せない。

一方、神戸山口組も黙ってはいない。任侠団体山口組の結成に合わせて織田代表や幹部への「絶縁状」を送付。山健組は緊急会合を開き、織田代表に対して、

「身勝手な声明を挙げたが、私利私欲以外のなにものでもありません」

と非難した。

当初は、6代目山口組への報復、法にひっかからないよう「偽装」した新組織の結成とも言われたが、神戸市内では互いの組員がなぐり合うなど、小競り合いがいくつも確認され、逮捕者まで出た。5月10日には任侠団体山口組が山健組事務所周辺に集団で現れ、一触即発だった。山健組の組員の一人は本誌に、

「夜も組事務所で待機。何かあればすぐに出動と命じられ、緊張している」

と明かし、抗争への発展が懸念される。

元山口組顧問弁護士の山之内幸夫氏は、

「織田代表は神戸山口組で先頭に立っていたので分裂には驚いた。暴力団には厳しい時代で、三つに割れて抗争になれば、暴力団は絶滅します」

※週刊朝日 2017年5月26日号

参照元 : dot.



任侠団体山口組



任侠団体山口組(にんきょうだんたい やまぐちぐみ)は2017年に、神戸山口組の一部直系組員らが分裂して結成したとされる日本の暴力団である。

元々は、指定暴力団山口組を源流としていたが、2015年に抗争分裂が起き、一部メンバーが神戸山口組を結成。しかし、2017年4月30日、この神戸山口組のメンバーの一部が再分裂して「任侠団体山口組」を結成。これにより山口組を源流とする暴力団は3派に分割することになった。

2017年4月30日の決意表明と称した結成式で、組織については名目上の「組長」は置かないで、神戸山口組系列の中核団体「山健組」の織田絆誠元副組長(当時50)を代表、また「真鍋組」の池田幸治組長(当時50)を本部長とする組織を発表した。

暴対法上、指定暴力団とする場合には「暴力団の威力を用いて資金を獲得」「構成員の一定以上に暴力団特有の犯罪歴」「組長などをトップとした階層的な暴力団特有の組織形態」の3要件が必要と規定されており、組長を置かない任侠団体山口組は暴対法逃れの組織形態になっているとの指摘があるが、警察当局は、分裂でなく内部対立状態であり、今後も神戸山口組の一部として暴対法上の規制対象になると認識している。

なお、5月7日には六代目山口組系淡海一家から分裂した「京滋連合」の結成式に任侠団体山口組の池田幸治本部長らが出席しており、同団体も任侠団体山口組に合流したとみられる。

参照元 : wiki/任侠団体山口組


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