2018年11月25日日曜日

網走でサケを密漁した疑い、住吉会系暴力団の幹部と水産関連会社役員ら4人逮捕

サケ密漁の疑いで暴力団幹部の男ら4人逮捕 共謀して密漁繰り返したか 北海道網走市

2018/11/21(水) 12:23配信



網走でサケを密漁した疑いで、暴力団幹部の男ら4人が逮捕されました。

逮捕されたのは、住吉会系暴力団の幹部・山内行雄容疑者や、水産関連会社役員の桝谷金吾容疑者ら4人です。

山内容疑者らは共謀して、先月29日の未明、網走市向陽ヶ丘の網走川でサケ23匹を密漁した疑いが持たれています。

警察によりますと、山内容疑者と枡谷容疑者はサケの買い取り役で、実行犯の2人と共謀して密漁を繰り返していた可能性があるとみて調べています。

参照元 : HBCニュース









勢力を強める「道仁会」と「浪川会」、暴力団の資金源となる”みかじめ料”要求が後を絶たない

みかじめ料要求、後を絶たず 勢力強める道仁会と浪川会 福岡県警「頂上作戦」も視野

2018/11/19(月) 11:40配信



福岡県警の「筑後地区暴力団集中取締本部」が、暴力団対策部に設置された。いずれも指定暴力団の道仁会(久留米市)と浪川会(大牟田市)の取り締まりを強化し、上層部を一気に摘発する「頂上作戦」も視野に入れる。

暴力団抗争が激しかった10年ほど前に比べると活動は沈静化したとされるが「両団体とも勢力は維持しており、資金源となるみかじめ料要求も後を絶たない」と捜査関係者。水面下の動きを警戒する。

「1カ月に3万円…かな」。久留米市中心部の繁華街・文化街に構えるクラブの男性店長は声を潜めた。「自分の知っている店はみんな払っているよ」

「支払いをやめたら何をされるか分からない」
数年前の開店直後から、場所代名目のみかじめ料を暴力団に払い続けている。「頼りになることもあるからね」と店長。例えば、他店から女性スタッフを引き抜いてトラブルになったとき、組関係者が“穏便”に解決してくれるという。

「暴力団員立入禁止」-。店のドアには県公安委員会が発行した標章を掲示している。組員が無視して入店すれば県公安委が中止命令を出し、従わない場合は50万円以下の罰金が科せられる。それでも、店長は「飲みに来るよ。もちろん、ひと目で『その筋』と分かる服装や態度ではなく、普通にね」と明かす。「一般客に迷惑を掛けないなら、断る理由はないよ」

この関係性をどう断ち切り、暴排の実効性をどう高めるか。「支払いをやめたら何をされるか分からない。警察がどこまで守ってくれるのか」。店長はこう語ると本心を吐露した。「暴力団と縁を切れるなら、それに越したことはないけどね」

「組織の垣根を越えた対策に取り組む」
10月29日、久留米署であった集中取締本部の発足式。県警の高木勇人本部長は「組織の垣根を越えた対策に取り組む」と力説した。取締本部は筑後地区7署と県警本部各部などの計200人態勢。組員の行動解明に加え、集金システムの把握、未解決事件の摘発を重要課題に据える。

県警によると、道仁会の構成員と準構成員は430人、浪川会は200人(昨年末現在)。2006年、道仁会の会長交代に端を発した道仁会と九州誠道会(現浪川会)の抗争は13年に終結したが、それぞれ態勢を立て直して勢力を強めているという。

「筑後地区では飲食店など事業者を対象にした事件が継続的に発生している」と県警幹部。県公安委の中止命令は、みかじめ料など金品の不当要求が群を抜いており、今年は既に道仁会13件、浪川会4件の中止命令が出ている。幹部は「事件の摘発を重ねて、暴力団に対する恐怖を払拭(ふっしょく)したい」と話す。

参照元 : 西日本新聞


飲食店経営者から「みかじめ料」脅し取った疑い 指定暴力団・四代目小桜一家系の暴力団員ら4人逮捕

恐喝容疑 小桜一家系組員ら逮捕 事務所を捜索

2018/11/18(日) 17:58配信



飲食店の経営者から「みかじめ料」などの名目で現金を脅し取った疑いで、鹿児島県警は18日、指定暴力団・四代目小桜一家系の暴力団員ら4人を逮捕し、四代目小桜一家の本部事務所を家宅捜索しました。

恐喝の疑いで逮捕されたのは、四代目小桜一家系暴力団の組員でいちき串木野市別府の有馬信一容疑者(43)と、会社員の大焚博樹容疑者(32)ら薩摩川内市の男3人です。

容疑を裏付けるため、県警は18日午後、鹿児島市甲突町の四代目小桜一家の本部事務所を家宅捜索しました。

県警によりますと、有馬容疑者らは2013年12月ごろからことし9月ごろにかけて、県内で飲食店を経営する男性3人に対し、「みかじめ料」などの名目で現金あわせて100万円を脅し取った疑いがもたれています。

県警は4人の認否について、捜査に支障があるとして明らかにしていません。県警は押収した資料を分析するなどして調べを進める方針です。

参照元 : MBC南日本放送













違法に暴力団事務所を開設した疑いで、住吉会系暴力団組長ら逮捕

暴力団事務所を開設 暴力団組長の男ら逮捕

2018/11/23(金) 18:11配信



違法に暴力団事務所を開設したとして、住吉会系暴力団組長の男らが逮捕された。

警視庁によると、逮捕された住吉会系暴力団「堺組」組長で、韓国籍の堺俊二こと陳俊二容疑者や、幹部の中越健二郎こと田丸健二郎容疑者らは、去年、東京・中野区で、違法に暴力団事務所を開設した疑いなどが持たれている。

2人は、調べに対し、「事務所ではなくスポーツジムだ」などと容疑を否認しているという。

「堺組」は、今年だけで、10人以上の組員が、特殊詐欺に関与したとして逮捕されており、警視庁は、特殊詐欺対策の一環で、「堺組」への取り締まりを強化している。

参照元 : 日本テレビ系















反原発集会の参加者を集団で殴る蹴るの暴行 右翼団体の構成員ら5人逮捕

反原発集会で男性を暴行した疑い、右翼団体構成員5人を逮捕

2018/11/22(木) 0:11配信



東日本大震災から7年となった今年3月11日、国会周辺で行われた反原発集会の参加者の男性に集団で殴る蹴るの暴行を加えたとして、右翼団体の男5人が警視庁に逮捕されました。

逮捕されたのは、右翼団体の構成員、堀口勉容疑者(46)と椙田智容疑者(36)ら5人です。5人は今年3月11日の午後4時前、国会周辺で行われた反原発集会に街宣車で乗りつけ、居合わせた会社員の男性(51)に殴る蹴るの暴行を加えた疑いがもたれています。

5人は男性と面識はなく、何らかのトラブルがきっかけになったとみられ、駆けつけた警察官に制止されるまで、2分間にわたって暴行を続けたということです。

警視庁は5人の認否を明らかにしていません。

参照元 : TBSニュース











2018年11月18日日曜日

大阪府警が、「半グレ」と呼ばれる不良集団の摘発を強化 4団体のリーダー格を逮捕

<不良集団>「半グレ」4団体トップ逮捕 大阪で摘発強化

2018/11/10(土) 11:42配信

大阪府警が、暴力団組織に属さない「半グレ」と呼ばれる不良集団の摘発を強化している。少なくとも4団体のリーダー格を10月までに逮捕。表立った活動が難しくなった暴力団が半グレを隠れみのにしているとの指摘もあり、府警は一部の団体を「準暴力団」と認定している。中学生が所属する団体もあるとされ、府警は実態解明を進めている。

「半グレ」は「半分グレている」が語源とされ、暴走族の元メンバーらが結成。飲食店の経営などを手掛ける一方、メンバーらが関わったとされるトラブルや事件が後を絶たない。

「おまえが当たってきたせいで財布をなくした。21万円払え」

昨年9月、大阪・ミナミの路上で通行人が因縁を付けられて暴行を受け、金品を奪われる事件が4件相次いだ。府警は今年3月以降、大阪市内の無職の男(24)ら8人を強盗致傷などの疑いで逮捕。男は50~60人が所属する半グレ集団「軍団立石」のリーダー格だった。

府警は6月にも、半グレ集団「米谷グループ」のリーダー格の男(38)を威力業務妨害などの容疑で逮捕。暴力団へのみかじめ料の支払いを拒んだ飲食店従業員を脅したとされ、男は調べに「暴力団と懇意に付き合っている」と供述した。9月には20代の男性を監禁したとして、別の半グレ集団のリーダーの男(42)が、暴力団幹部とともに逮捕されている。

暴力団対策法は指定暴力団の組員によるみかじめ料の要求などを禁じ、中止命令に反すれば刑罰の対象になるが、半グレは対象外。府警は、暴力団が半グレを利用することで同法の規制を免れようとしているとみている。

半グレの中でも、府警が「準暴力団」として警戒しているのが「アウトセブン」「アビス」の2団体だ。

府警は9~10月、アウトセブンのリーダー格の男(34)を保険金詐欺などの容疑で計3回逮捕。この団体は格闘技団体の元メンバーらで構成し、ミナミを拠点に100人以上が所属しているという。

一方、数百人が所属し、最大規模と言われるのがアビス。捜査関係者によると、中学生を含む10代の男女が多数所属し、一時アウトセブンと対立していた。飲食店の客引きで収益を上げているとされるが、詳しい実態は分かっていない。

半グレに詳しい元暴力団組員は、「締め付けが厳しい暴力団に代わり、半グレはみかじめ料の徴収や売春、特殊詐欺などのシノギ(稼ぎ)を拡大させている。摘発されても、名前やメンバーを変えて残り続けるだろう」と指摘する。

参照元 : 毎日新聞







大阪最大規模の半グレ集団アビスについて検索したが、ヒットしませんでした。アウトセブンについては、いくつかの事件がヒットしました。アビスの存在が気になります。

暴力団のしのぎを、表舞台で代行する関西の半グレ集団という感じですか。


みかじめ料を断った飲食店経営者を暴行し、現金奪った指定暴力団神戸山口組系「正木組」組員に懲役6年の判決

みかじめ料断られ強盗致傷、組員に懲役6年判決 福井地裁「厳しく非難されるべき犯行」

2018/11/16(金) 18:15配信



みかじめ料の支払いを断った福井県敦賀市の飲食店経営の男性に暴行し現金を奪ったとして、強盗致傷の罪に問われた指定暴力団神戸山口組系正木組組員で同市、無職高島弘剛被告(60)の裁判員裁判の判決公判が11月15日、福井地裁であった。渡邉史朗裁判長は「危険な暴行を続けつつ、暴力団組織の力を誇示する脅迫を加えた。強い心理的恐怖を与える悪質な暴行、脅迫」として懲役6年(求刑懲役9年)を言い渡した。

高島被告に金を奪う意思はなく傷害罪にとどまるとする弁護側の主張に渡邉裁判長は、被告の供述は信用できないとした上で「金銭奪取の目的で暴行、脅迫に及んだものと認められる。暴行、脅迫は反抗を抑圧するに足りる」として強盗致傷罪が成立するとした。

判決理由では「暴力団員としてみかじめ料を取るという発想は、一般市民からすれば厳しく非難されるべき部類の犯行。自己弁護的な弁解に固執し反省は十分でない」と指摘した。

判決によると、高島被告は今年2月17日午前4時40分ごろから同6時35分ごろまでの間、同市の飲食店で、経営する男性からみかじめ料の支払いを拒否されたため、頭や顔、腹を手拳や酒瓶で殴るなどし「警察に言ったら殺す。毎月3万円払え」などと脅して現金3万円を奪い、肋骨を折るなど約3週間のけがを負わせた。

参照元 : 福井新聞

指定暴力団6代目会津小鉄会の幹部ら襲撃した疑いで逮捕された指定暴力団山口組系暴力団の組長(69)ら組員3人を不起訴処分

会津小鉄幹部襲撃疑い組長ら不起訴 地検「十分な証拠なく」

2018/11/15(木) 20:06配信

京都地検は15日までに、指定暴力団6代目会津小鉄会の幹部らを襲ったとして傷害の疑いで逮捕された指定暴力団山口組系暴力団の組長(69)ら組員3人を不起訴処分(嫌疑不十分)にした。

地検は「起訴するに足りる十分な証拠の収集に至らなかった」としている。

一方、現場にいたとされる組員2人は傷害罪で起訴した。

組長ら3人は、5月19日に左京区の路上で会津小鉄会幹部ら3人を襲撃したとされる事件の首謀者や指示役だったとして、10月に府警に逮捕された。

参照元 : 京都新聞

【宮崎・元暴力団組員殺害事件】神戸山口組系暴力団会長の逆転無罪判決

宮崎市の元暴力団組員男性殺害事件の裁判 暴力団会長の逆転無罪判決が確定

2018/11/16(金) 19:47配信



おととし宮崎市で元暴力団組員の男性が殺害された事件の裁判で、殺人の罪に問われた暴力団会長の、逆転無罪判決が確定です。検察は「判決を覆すのは困難」として上告を断念しました。この裁判はおととし宮崎市で、神戸山口組系暴力団の会長が、殺人罪で懲役16年の刑が確定している別の幹部組員の男と共謀し、元組員の男性を殺害した罪に問われたものです。

一審判決で宮崎地裁は、暴力団会長を懲役14年の実刑判決としましたが、11月1日の控訴審判決で福岡高裁宮崎支部は、逆転無罪の判決を言い渡しました。上告の期限は15日までで、福岡高検宮崎支部の早川幸延支部長は「判決内容を慎重に検討した結果、判決を覆すのは困難であると判断した」として上告を断念。これにより、暴力団会長の無罪が確定しました。

参照元 : MRT宮崎放送
















傷害容疑で右翼活動家・桂田智司容疑者(57)を傷害容疑で再逮捕

デモに抗議の男性殴ったか、傷害容疑で右翼活動家 逮捕

2018/11/16(金) 1:44配信



韓国の外交姿勢を批判するデモに抗議していた男性を殴り、けがをさせたとして、右翼活動家の男が警視庁に逮捕されました。

傷害の疑いで逮捕されたのは右翼活動家の桂田智司容疑者(57)で、去年12月、新宿区歌舞伎町の歩道でデモに抗議していた会社員の男性(49)の顔を殴り、軽傷を負わせた疑いが持たれています。

デモは右派系市民グループが主催し、「韓国と国交を断絶しろ」などと主張していて、男性はデモに対して「ヘイトスピーチをやめろ」と拡声器で抗議していたということです。取り調べに対し、桂田容疑者は「思い当たる節はない」と容疑を否認しています。

桂田容疑者は今年2月、千代田区の朝鮮総連中央本部に銃弾5発を撃ち込んだとして、銃刀法違反などの罪に問われ、懲役7年の判決が確定しています。

参照元 : TBSニュース




















メキシコの麻薬王エル・チャポが法廷で主張「現・前メキシコ大統領に数百万ドルの賄賂を渡した」

「メキシコ現・前大統領に贈賄」 麻薬王が法廷で主張

2018/11/14(水) 9:26配信



【AFP=時事】米国で裁判にかけられているメキシコの麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)被告の公判が13日、ニューヨークの裁判所で開かれ、グスマン被告は自身の麻薬密輸組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」が現・前メキシコ大統領に数百万ドルの賄賂を渡したと証言した。また、逃走を続けている共同被告人こそが真の犯罪者だと主張した。

グスマン被告は世界でも特に名を知られた犯罪者で、メキシコで2回脱獄した後、2017年1月に米国に身柄を引き渡され、密売や銃、資金洗浄(マネーロンダリング)に関する11件の罪で起訴された。裁判は4か月以上に及ぶ見通し。

被告弁護人は法廷で、退任が迫るエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領と、フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)前大統領に言及。逃走中の共同被告人、「エル・マーヨ(El Mayo)」ことイスマエル・サンバダ(Ismael Zambada)被告が、「トップ中のトップ、メキシコの現・前大統領」を含む相手に賄賂を渡したと主張した。

一方、カルデロン前大統領、ペニャニエト大統領はいずれもすぐにシナロアから賄賂を受け取ったことを否定。カルデロン氏は「完全に誤りで無責任だ」、ペニャニエト氏は「完全に誤った中傷だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

参照元 : AFPBB News


麻薬王「エル・チャポ」の公判がNYで開始。最も費用がかかる裁判に

2018/11/10(土) 8:40配信



メキシコで麻薬組織カルテル「シナロア」を創設し世界の麻薬の密売を支配した麻薬王エル・チャポ(El Chapo)ことホアキン・グスマン・ロエラの公判がニューヨークのブルックリン地区連邦裁判所で11月5日より開始された。

エル・チャポは米国への麻薬の密輸入及び密売、武器の所持、資金洗浄など11の罪状に問われている。

麻薬の密輸入と密売については、コカイン、ヘロイン、大麻、メタンフェタミンなどを2003年から米国に密輸して販売していたとされており、その量は457トン、そこから得た密売による収益は140億ドル(1兆5400億円)と推察されている。

公判の開始にあたって、先ずは陪審員12人と6人の予備員を選ぶのに800人の中から選考されているが、その承認などを済ませて、実際に証人尋問など公判が開始されるのは11月13日とされている。

◆NY市民にも不都合を強いる裁判

公判は4カ月かかると見られており、その間彼が収監されている連邦刑務所メトロポリタン矯正センターから裁判所までの往復の行程の中にブルックリン橋を通過せねばならない。その際に、彼を搬送してこの橋を通過する時に橋は一時閉鎖されることになっているという。そして移動中は空からはヘリコプターで搬送車を監視することにもなっているそうだ。4か月間、ニューヨーク市民はこの不都合に堪えねばならないのである。

この公判にかかる費用は5000万ドル(55億円)と推測されており、米国の法廷で行われる最も費用のかかる裁判だとされている。

エル・チャポの3人の弁護士は彼の移動がもたらす不都合を解消する為に、公判中は彼を裁判所の近くの拘置所に移すように裁判長のブライアン・コーガンに要請しているが、今の処は受理されていない。

エル・チャポはメキシコから現在の刑務所に2017年1月に移されてから彼の独房は24時間監視されており、照明も24時間点灯されたままで、小窓はあるが、内側からは外が見えないようになっているという。このような厳しい条件下に置かれている関係から公判中に条件が緩やかになる拘置所に収容するということに裁判長は抵抗を感じているようである。

◆麻薬王「エル・チャポ」の足跡

米国で最も高い費用が掛かる公判にさせたエル・チャポのこれまで辿った過程を以下に紹介する。それを、スペイン電子紙『El Confidencial』とアルゼンチン紙『El Clarín』が11月5日付にて上手く要約しているのでその一部を拝借することにする。

因みに、彼の出身国であるメキシコはこの公判についての紙面での報道は並みの報じ方で終わっている。メキシコは今もカルテルによる犯罪が横行している状態であるがゆえに、この公判を積極的に報じるのは社会的に都合が良くないと判断しているように推察される。

1954年4月4日 エル・チャポはメキシコのシナロア州にて誕生。

1969年 15歳の時に大麻を栽培。エル・チャポという呼び名は彼の身長が164㎝と低いことから付られたという。

1980年 当時、最も勢力を張っていたミゲアンヘル・フェリックス・ガリャルドが率いるカルテル「グアダラハラ」に加入。

1989年4月 ミゲアンヘル・フェリックス・ガリャルドが逮捕されて収監。エル・チャポはクリアカン市に場所を移して、そこで3人の仲間と一緒にカルテル「シナロア」を創設。

1991年6月 逮捕されるが、10万ドル(1100万円)で警察部長を買収して脱獄。

1993年6月 中米グアテマラで逮捕されて、メキシコに送還されてアルティプラノ刑務所に収監。

1995年11月 警備がより厳重なプエンテ・グランデ刑務所に移される。

2001年1月 刑務所の監視員を買収して洗濯物が入ったカートの中に隠れて脱獄

2011年6月 米国は彼についての情報提供者には500万ドル(5億5000万円)の報酬金を提供すると公知。

2014年2月 シナロア州マサトゥラン市で米国の麻薬取締局(DEA)の協力でメキシコ海兵隊によって捕獲される。

2015年7月 アルティプラノ刑務所の彼の独房のシャワー受け皿の下から仲間の手助けで1.5キロの地下トンネルを掘って脱走。

2015年10月 ハリウッドスターショーン・ペンがエル・チャポが惚れたメキシコのメロドラマ女優ケイト・デル・カスティーリョに案内されて彼が身を隠していた場所を訪問。雑誌ローリングストーンに彼との会見を掲載するのだという目的でペンは録画を撮った。エル・チャポがペンとの会見に応じたのは彼の生い立ちを映画にして欲しいという願望があったからだという。

この招待が彼の逮捕に結びつくことになった。というのは、警察はケイト・デル・カスティーリョがエル・チャポと接触があるというのを知っており、彼女の行動を追跡していたからである。ちなみに、この会見が無かったならば、今もエル・チャポは逮捕されていなかったであろうと推察されている。

2016年1月 メキシコ連邦警察は彼を逮捕して再びアルティプラノ刑務所に収監。

この時点から米国政府はメキシコ政府に彼の米国への送還を執拗に要求して来るのである。メキシコのペーニャ・ニエト大統領はメキシコで裁きたいとしてそれを拒否し続けられるのは時間の問題とされていた。

2017年1月20日 メキシコ政府は米国の要求を受理してエル・チャポの身柄を死刑の判決は下さないという条件付きで米国に送還することを決定。

米国に送還されて今月の公判まで彼は、前述の連邦刑務所メトロポリタン矯正センターに収監されていたのである。彼が唯一独房から出ることが出来るのはガラス張の壁を隔てて彼の弁護士との面談と7歳の彼の双子の女の子と面会する時だけである。また、ひと月に1回、15分間母親と姉妹と電話で話しができることになっている。29歳のモデルの彼の夫人との面会は許可されていない。

◆調書は34万ページ、さらに追加で1万4000ページ

34万ページに及ぶ調書、11万7000回の録音、更に写真とビデオ。それに最近加えられた1万4000ページの追加調書。弁護側はこれらの資料を入念には把握して行くにはさらに時間が必要だとして公判の延期を要請していたが、コーガン裁判長はそれを拒否したそうだ。

弁護側はエル・チャポは主犯ではなく、他にもっと勢力のあった組織からの圧力があったとして彼の無罪を追及して行きたいとしているが、ショーン・ペンとの録画で彼は自分自身のやって来たことを告白していることは彼自身を非常に不利な立場に追い込んでいるとされている。

陪審員は公判の期間中は24時間警護体制が敷かれ、また彼に不利な証言をすると思われる証人がエル・チャポに契約されたシカリオ(暗殺者)によって殺害されることを警戒して証人として発言する人のリストは未公開になっている。

これから4か月間ニューヨーク市民もブルックリン橋が一時閉鎖される度にエル・チャポのことを思い出すことになろう。

参照元 : ハーバー・ビジネス・オンライン


麻薬王エル・チャポ、インターポールにも賄賂 公判で新証言

2018/11/16(金) 16:55配信



【AFP=時事】米国で開かれているメキシコの麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)被告の公判で15日、被告が自身の麻薬密輸組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」の円滑な運営のためにメキシコの捜査当局や軍のほか、国際刑事警察機構(インターポール、Interpol、ICPO)にも巨額の賄賂を贈っていたと関係者が証言した。

逃走中の共同被告人、「エル・マーヨ(El Mayo)」ことイスマエル・サンバダ(Ismael Zambada)被告の兄弟であるヘスス・サンバダ(Jesus Zambada)氏は法廷で、シナロア・カルテルがコカインをコロンビアからメキシコ経由で米国へと無事運ぶため、メキシコ市だけで毎月30万ドル(約3400万円)払うなど多額の賄賂を払っていたと述べた。

またサンバダ氏は自身がシナロア・カルテルのメキシコ市での活動を仕切っていた当時、橋や空港を管轄する捜査当局や司法長官執務室をはじめ、連邦・州・地方の警察、さらにはインターポールにまで自ら直接賄賂を払っていたと証言。

さらにグスマン被告の指示で、ゲレロ(Guerrero)州を統括するジルベルト・トレダノ(Gilberto Toledano)将軍にも10万ドル(約1100万円)の賄賂を支払ったという。

サンバダ氏は「コロンビアからゲレロ州経由でコカインを輸入するつもりだった。するとエル・チャポに『トレダノ将軍に会いに行け。彼は私の友人だ。私からだと言って10万ドル渡せ』と言われた」と証言した。【翻訳編集】 AFPBB News

参照元 : AFPBB News


特殊詐欺でウソの電話をかける「かけ子」の拠点摘発 住吉会系暴力団組員ら3人逮捕

詐欺「かけ子」拠点摘発 暴力団組員ら逮捕

2018/11/16(金) 12:14配信



特殊詐欺でウソの電話をかける「かけ子」の拠点が摘発され、暴力団組員の男ら3人が逮捕された。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、住吉会系暴力団組員の祐野有希央容疑者ら3人。警視庁によると祐野容疑者らは、仲間と共謀して今年3月から4月にかけて、千葉県の51歳の女性に老人ホームの入居権を巡るトラブルを装ったウソの電話をかけ、現金1750万円をだまし取った疑いが持たれている。

祐野容疑者らは特殊詐欺の「かけ子」グループで、拠点からは電話機や名簿などが押収されたという。

警視庁は、祐野容疑者らが今月までに1億円あまりをだまし取ったとみているが、調べに対し、「弁護士と話してから答えます」などと話しているという。

参照元 : 日テレNEWS24