2018年11月3日土曜日

指定暴力団・山口組が神戸市の総本部に子どもたちを招き入れ菓子を配る「実際に会ってみたら笑顔で優しかった」

「怖い人と知ってるけど」山口組総本部でハロウィーン

2018年10月31日 19時37分



ハロウィーン本番の31日、指定暴力団山口組が神戸市灘区の総本部前で子供らに菓子を配った。

区内の住民らはこの日に合わせ、総本部周辺で初の「暴力団追放パレード」を行い、暴力団排除の機運を高めた。

山口組のハロウィーン行事は近隣住民の懐柔が目的とみられる。平成27年には一部幹部が離脱し、指定暴力団神戸山口組が結成される分裂騒動の影響もあったためか中止されたが、以降は毎年開いている。

一方、兵庫県警は山口組側に行事をやめるよう自粛を要請しており、今年は行事に合わせ住民団体らが初めてパレードを企画。約100人が総本部周辺を約15分かけて回り、「暴力団はハロウィーンをやめろ」「子供たちを巻き込むな」などと訴えた。パレード後、住民団体役員の男性は「暴力団と地元の子供たちの関わりを断っていくため、続けていかなければならない」と話した。

しかし、山口組側は直後に行事を開催。かぼちゃの被り物をした組員らが、「ハッピーハロウィーン」などと呼びかけながら子供たちに菓子を渡していた。さまざまなキャラクターに仮装した子供らは呼びかけに応じ、母親らとともに次々と総本部内に入っていった。

山口組側が渡した菓子は綿菓子やチョコレートなど。ほかにトイレットペーパーも含まれていた。菓子を受け取った地元の小学6年の男子児童は「親からは『怖い人』と聞いている」とする一方、「実際に会ってみたら笑顔で優しかった」と振り返った。中には毎年受け取る友人や、1日に何度も菓子をもらいに行く友人もいるという。

この児童は「学校の先生から『知らない人に物をもらってはいけない』と教わるけど、この日は毎年楽しみにしている」と語った。

参照元 : 産経新聞


指定暴力団 山口組がハロウィーンで子どもたちに菓子 抗議活動

2018年10月31日 18時04分

 

ハロウィーンに合わせ国内最大の指定暴力団・山口組が神戸市の総本部に子どもたちを招き入れ菓子を配っていることを受け、31日、一部の住民などが子どもに悪影響を与えるとして初めて抗議活動を行いました。



神戸市灘区にある指定暴力団、山口組の総本部では例年、ハロウィーンの日に合わせて夕方に子どもたちを招き入れ、菓子を渡しています。

ことしもおばけの飾り付けなどがされた総本部の敷地内に子どもたちなどが入っていく姿が見られ、このうち幼い娘と訪れた女性によりますと、駄菓子の詰め合わせをもらったということです。

一方、菓子が配られる夕方を前に、ことし初めて一部の地域の住民や警察などおよそ100人が総本部の前に集まり、「子どもたちの健全な育成に悪影響を与える」として、山口組側に自粛を求めて抗議活動を行いました。

暴力団が菓子を配ることに規制はなく、捜査関係者によりますと山口組側は、「子どもたちが欲しがるから開いている」と説明しているということですが、警察は、暴力団排除が進む中、地域の住民を懐柔する目的があるとみています。

抗議活動に参加した男性は、「子どもたちは、よくわからずに暴力団からお菓子をもらってしまうので、大人が阻止すべきだ。地域でスクラムを組んで抗議を続けたい」と話していました。

抗議にも参加した住民の暴力団排除運動に携わる垣添誠雄弁護士は、「開催費用は暴力団特有の犯罪収益などで賄われているおそれがあり、子どもにお菓子を受け取らせるのは、違法な資金の獲得活動を肯定することになりかねない」と指摘しています。

一方、現在の法律や兵庫県の条例ではこうした催しを規制するには限界があるとして、「例えば、福岡県の条例では、『青少年を事務所に立ち入らせてはならない』と定めているところもある。条例の改正などでの規制も検討すべきだ」と話していました。

参照元 : NHKニュース




0 件のコメント:

コメントを投稿