2019年8月30日金曜日

超ワケあり丼”。高級魚を密漁 指定暴力団山口組傘下組織の組長の男らを略式起訴

高級魚なのにワンコイン!実は“超ワケあり丼”だった 漁業法違反で暴力団組長らを略式起訴

2019/8/27(火) 16:56配信

実は“超ワケあり丼”だった。高級魚を密漁していたとして、漁業法違反などの疑いで、長崎市の指定暴力団山口組傘下組織の組長の男(51)らが逮捕され、その後略式起訴された事件があった。

密漁された高級魚は市内の飲食店で格安の海鮮丼などとして提供され、観光客やサラリーマンらに人気だった。 長崎県警は7月に組長らを逮捕。

逮捕容疑は、同市野母町の三ツ瀬灯台から南東約50メートルの沖合で許可なく潜水器材などを使って漁をした疑い。

27日付読売新聞は、長崎区検が26日、組長らを同法違反などで長崎簡裁に略式起訴したと報じた。 密漁された魚介類が提供されていたのが、同市内の長崎料理店。

評価サイトでは、地元の高級魚アラの刺し身について「長崎ではまず味わえない一品」「コスパ最高のお店」などという口コミがあり、評価は「3・16」(5が最高)の評価を得ていた。

ランチとして提供されている「あら煮定食」は、小鉢・サラダ・ご飯・みそ汁付きで800円。刺し身盛り合わせやくじら盛り合わせ、焼き肉セットや握りすしの付いたコースメニューで3240円という激安価格だった。

目玉メニューが1日20食限定の日替わり海鮮丼で、ワンコイン(500円)と格安で提供されていた。フェイスブックに「味、値段も良いですよ」との投稿もあった。

観光客やサラリーマンにとっては低価格で高級魚が食べられるのは歓迎だったはずだが、どこから直送されたのか、知る由もなかっただろう。

参照元 : 夕刊フジ


海鮮丼やウナギ、オレオレ…暴力団の資金獲得あの手この手

2019/9/3(火) 18:48配信

長崎県警が漁業法違反などの疑いで逮捕し、略式起訴された暴力団組長らが、長崎市の沖合で魚を密漁し、組長の親族が経営するJR長崎駅前の飲食店で激安の海鮮丼などに使って顧客に提供していた事件。クスリにバクチにオレオレからウナギ、海鮮丼まで-。平成4年の暴力団対策法施行で資金獲得活動への監視、取り締まりが強化されたことで、暴力団のシノギ(資金獲得活動)は多様化の一途だ。

警察庁によると暴力団の資金獲得手段は、昭和30年代には覚醒剤の密売や賭博といった「伝統的資金源」が主流だったが、昭和から平成にかけ顕在的な犯罪行為とみられにくい企業・行政対象の恐喝、不良資産処理への介入などに広がった。

平成20年代になると振り込め詐欺などの特殊詐欺に本格参入。一方で海産物の密漁、不正売買への浸透も確認されている。

暴力団のシノギに詳しい弁護士によると、こうした“業態拡張”が容易なのは(1)暴力団の組織がそのまま特殊詐欺など組織性の高い集団犯罪に転用できる(2)ある程度、元手の資金力がある(3)摘発されても刑罰の重さに比べ短期間で高収益が期待できる-からという。

長崎県警が摘発した“海鮮丼事件”の背景にも、密漁ビジネスが刑罰の割に収益が高い「割のいい犯罪」(警察庁幹部)という認識がある。

昨年、高知県で摘発されたウナギ稚魚の密漁、不正売買事件では、暴力団が河川の河口で見張り役などとして暗躍。長期捜査の結果、過去3年分の不法収益として約6億2千万円が国税当局に課税通報されたが、適用された罰則は罰金上限10万円の漁業調整規則違反。警察庁幹部は「罰則を引き上げ、割の悪い犯罪と認識させシノギとしてのうまみを消さないと、資金源遮断につながらない」と指摘する。

参照元 : 産経新聞


「まさか暴力団が…」資金源、変わる手口 恐喝やみかじめ料の規制強まり密漁も

2019/9/6(金) 9:53配信



高級魚などの密漁を繰り返していたとして、長崎県警は漁業法違反などの疑いで指定暴力団の組長ら6人を逮捕した。密漁した魚は長崎市のJR長崎駅前の海鮮丼を売りにした飲食店に破格の安さで提供されていたことが確認された。恐喝やみかじめ料が資金源だった暴力団が暴力団対策法などで規制が強まり、手口を変えて生き残ろうとする姿が浮かぶ。

逮捕されたのは指定暴力団六代目山口組系組長(51)やその妻(49)ら共犯の5人。逮捕容疑は7月5日、県知事の許可を受けず、長崎市野母町沖でボンベを使って魚を捕った疑い。長崎区検は、うち妻ら3人を不起訴とした。

県警は、組長らが数年前から継続的に高級魚のマダイのほか、オオモンハタやスジアラを密漁していたとみている。これらの魚は逮捕された妻が実質経営する同市大黒町の飲食店に持ち込まれていた。この店は500円の格安海鮮丼が人気で、年間約3千万円を売り上げていたという。

逮捕後、県警が組長が関与している同市船大工町の風俗店などを紹介する無料案内所を家宅捜索したところ、中にあった冷凍庫からは魚の切り身約200キロが見つかったほか、ボンベ11本、水中銃6丁、潜水スーツ5着も押収された。組長らが組織的に密漁を行っていたとみられる。

魚が持ち込まれていた店の近くで営業する別の飲食店の従業員は「破格の値段で、不思議だと思っていたがまさか暴力団が関与していたとは…」と驚く。

県暴力追放運動推進センターによると、全国の暴力団の構成員数は近年減少し、昨年12月末で1万5600人。2009年(3万8600人)の半数以下となった。県内には昨年時点で12の指定暴力団組織が確認されているが、構成員は180人に減った。

1992年施行の暴力団対策法は、みかじめ料や用心棒料を求めるなどの27行為を禁じるなど、以前と比べて暴力団の資金源断絶の取り組みが進む。センターの藤原昭雄事務局次長は「暴力団は、かつての稼ぎでは食べていけない状況になりつつある」と分析する。

参照元 : 西日本新聞

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