2020年11月6日金曜日

大阪・キタの歓楽街を拠点に、ぼったくりバーなどを収入源にする半グレ集団「ヤオウ」の摘発強化

半グレ集団「ヤオウ」摘発強化 大阪府警、ぼったくり被害相次ぎ対策班

2020/10/30(金) 10:51配信



大阪・キタの歓楽街を拠点に活動する半グレ集団「ヤオウ」に対し、大阪府警曽根崎署が摘発を強化している。約1年間で、幹部を含むメンバー34人を強盗や恐喝などの疑いで逮捕。ぼったくりバーなどを収入源にしていたとみて、経営していたガールズバーなど6店を閉店に追い込んだ。

ヤオウは大阪市北区の梅田や堂山町などでガールズバーやキャバクラを経営しており、2019年11月に準暴力団に指定された。

捜査関係者によると、ヤオウの店員らは、キャリーバッグを持った旅行客や酒に酔った客などを狙い、「1時間2000円で飲み放題」などと勧誘。詳しい料金説明をせず、ゲームで客が負けるようにして酒で酔わせ、寝込んだ客のクレジットカードで高額な代金を決済するなどしていたという。

19年7月には、滋賀県の男性会社員が路上で声をかけられ、ヤオウのメンバーが経営するガールズバーに入店。泥酔させられ、翌朝まで何軒もの店を連れ回された。

意識がもうろうとする中、現金自動受払機(ATM)で現金を引き出すよう指示され、67万円を奪われた。

捜査関係者によると、ヤオウは店ごとに1日20万~30万円のノルマを課し、達成するまで従業員を帰宅させないなどしていた。1店舗で毎月約600万円を売り上げ、幹部は月に数百万円を手にしていたという。

ぼったくり被害の相談が相次いだことを受け、曽根崎署や府警組織犯罪対策本部などは19年8月、「キタ歓楽街対策プロジェクト」を結成。

メンバーの逮捕や店舗の摘発を進め、ヤオウが経営していた6店が閉店した。府警へのぼったくりに関する相談は、19年は約550件だったが、20年は8月時点で約70件と、大きく減少している。

元メンバーの男性は毎日新聞の取材に「ノルマを達成するため、家に帰りたくてぼったくりをしたメンバーもいると思う」と証言。「準暴力団に指定されたこともあって辞めたかったが、辞めさせてくれなかった」と振り返った。

曽根崎署は警戒を続けており、捜査幹部は「違法な客引きに付いていかず、料金システムをしっかり確認してほしい」と注意を呼びかけている。

参照元 : 毎日新聞





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