2019年2月10日日曜日

ヤクザを辞めて更生し、整体師になるも任侠山口組幹部に復帰し、生活保護で上納金支払い逮捕

更生して名物整体師になるも任侠山口組に逆戻り、1万円上納金を生活保護で支払い有罪

2019/2/7(木) 20:21配信



京都地裁の法廷の被告人席に2月5日、上下ストライプの派手なスーツ姿で現れたのは、任侠山口組の元幹部、田井中圭一被告。起訴状によれば、暴力団員は生活保護を受給できないことを知りながら、約36万円を受けとったという詐欺容疑で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

法廷の傍聴席は空席がないほど、人で埋め尽くされていた。田井中被告は関西のその筋では知られる存在だったからだ。

若い時から右翼団体、暴力団として活動したが、今から20年近く前に一念発起して暴力団から足を洗い、整体師の道を歩むようになる。

自身の生い立ちもあって、整体師には問題を起こした非行少年などを、積極的に採用して、教育。一人前の整体師に育てて、店舗を関西圏に増やしていった。

そして、NPO法人も立ち上げ、「人生、死ぬ気でやれば怖いものなし。無敵だ」を合言葉に、事業を拡大させていった。

国内に60店舗、海外にまで出店、整体師の養成学校もはじめ、著書も2冊、出版。テレビにも出演していた。

田井中被告は登録していたサイトで自身のプロフィールをこう記している。

<ヤクザもやった。右翼もやった。今では全て過去の話。放り込まれたブタ箱で死ぬ程考えた。「俺何やってんねやろう? 俺こんな事する為に生まれてきたんちゃうで? 俺何の為に生まれて来たんやろ?」考え抜いてきれいさっぱり足を洗った。そして本当にゼロから創めた整体院。初年度成長率5000倍。設立後わずか3年の今、年商10億円>

<やりたい事は唯一つ。やる気のある奴を救いたい。過去、経歴関係ない。前科者、破産者、孤児、母子家庭みんなOK。今、やる気さえあれば>

だが、急速な拡大路線が裏目に出たのか、7年ほど前には破綻状態になってしまったという。

「国内でマッサージ事業がとん挫して、海外で事業展開と動いていたようだ。しかし、それも芳しくなく、生活に困窮。2017年3月に生活保護の受給を申請して、認めらた」(捜査関係者)

ところが、旧知の暴力団組長が神戸山口組から分裂した2017年10月、任侠山口組に参じたことがキッカケになって、田井中被告も再び暴力団の世界に舞い戻る。

その後、田井中被告は任侠山口組の幹部に就任するまでになった。だが、暴力団の身分を隠し、生活保護の受給を続けたことで、逮捕、起訴された。

田井中被告の共犯として、任侠山口組の最高幹部Bも逮捕されている。起訴状によれば、最高幹部Bが田井中被告に毎月徴収している暴力団の組の会費「上納金」1万円の支払いを求めると、「生活保護が入るまで待ってくれ」と支払いの猶予を求め、後日、徴収したという。

「田井中被告は海外の事情に詳しいことで、任侠山口組最高幹部らから重宝され、幹部になったようだ。だが、警察に対しては、暴力団を辞めたと届け出を出していた。ヤクザを辞めて、マッサージの事業で成功したと、応援していたんだがな。それが、生活保護に頼ってたった1万円の会費を〇〇しなきゃならんというのは、切ない話。なんとも言葉がないわ」(前出の捜査関係者)

参照元:dot.



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