山口組分裂に続き稲川会でも激震 有力幹部2人「破門」の衝撃情報 宮崎学氏
2016.01.24
いよいよヤクザ社会の地殻変動が始まったのか。分裂に揺れる国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)に続き、関東の有力組織、指定暴力団稲川会(同・港区六本木)でも激震が走った。組織傘下の有力幹部2人が処分されたとの情報が流れ、その背景をめぐってさまざまな憶測がささやかれているのだ。「盃外交」がもたらす波紋に、噂される大規模再編の動き-。暴力団事情に精通する作家の宮崎学氏(70)が深層に切り込む。
「週明けに、処分があるようです。神戸山口組幹部との会食が原因とされています」
業界関係者の間で広まっていた不穏な噂は、1月12日に現実のものとなった。
稲川会組織委員長で紘城一家の戸上光雄総長と、同会直参で箱屋一家の中村豪総長が、同会から破門されたのである。処分された2人は組織内で人望もあるため、関東だけではなく全国のヤクザ社会には衝撃的であったことだろう。
また、「この後もさらなる処分者が出る」との噂も絶えない。
ただし、直接の破門の原因については、「神戸山口組幹部との『食事会』ではなく、その後の事情聴取の呼び出しに応じなかったことだ」という説もある。
この処分には山口組の分裂が関係していることは否めないようだ。
これには、大組織が進めてきた「盃外交」の歴史が背景にある。
かつて組織間の抗争で多くの血が流されたことを教訓に、ヤクザは「共存共栄」の道を選んだ。
積極的に他組織と兄弟の盃を交わし、後見人などの関係を取り結んできたのである。
今回処分を受けた戸上総長は神戸山口組の山健組傘下、健國会の山本一廣総裁と、中村総長は神戸山口組の井上邦雄組長、住吉会総本部長で幸平一家の加藤英幸総長と兄弟分といわれている。
これに対して、稲川会の内堀和也理事長(山川一家総長)は、山口組の竹内照明若頭補佐(弘道会会長)と兄弟分である。
「代理戦争」とまでは言わないが、「代紋違いの兄弟分関係」が、今回の破門にも影響しているのであろう。
また、この処分と前後して「怪文書」が一部メディアなどに送付されている。具体的な個人名などは書かれていないが、《稲川会は「名古屋弘道会支配下」の如く認識されている》とし、《本来の稲川会に立ち戻れるようになる》ことを望むとしている点などから、差出人は稲川会の内情に通じる関係者との見方もある。その内容が事実かどうかは別として、そうした声が組織周辺にあることは、今回の問題を象徴している。
一方で、処分後に関西の有力団体の幹部らが中村総長のもとを訪問していたことも報じられた。
不穏な動きが続くことから、複数の組織による「大連立構想」を指摘する声もあるほどで、関係者の間には緊張感がぬぐえない。
だが、こうした傾向は目新しいものではない。
昨年8月末に山口組の分裂が表面化した時点から、神戸山口組に「関与している」とされる他組織の複数の幹部の名前は何度も浮上しており、業界再編成の噂も聞こえていたのである。
もっとも実際に動くことはなかったが、年が明けてからの急展開となった。今回の処分後に目立った動きはないが、情報の錯綜(さくそう)の裏には、ヤクザの分裂、弱体化を狙う警察のもくろみも見え隠れする。
さて、今後はどうなるか。まずは今月25日に開催予定の山口組・篠田建市(通称・司忍)組長の誕生祝いを兼ねた新年会の動向が注目されている。すでにさまざまな憶測が飛び交っているが、冷静に行方を見守りたい。
■宮崎学(みやざき・まなぶ) 1945年、京都府生まれ。早稲田大法学部中退。作家、評論家。『週刊現代』(講談社)記者を経て、家業の解体業を兄とともに継ぐが倒産。96年10月、自身の半生をつづった『突破者』(南風社、幻冬舎アウトロー文庫)で、作家デビュー。警察の腐敗追及やアウトローの世界を主なテーマに執筆活動を続けている。近著に『ヤクザとテロリスト 工藤會試論』(イーストプレス)。
参照元 : ZAKZAK
紘城一家(こうじょういっか)は神奈川県小田原市本町2-13玉簾ビルに本部を置き神奈川県小田原市南町2-2-18に本家を置く暴力団。旧戸上興業。構成員は約60人。
略歴
2016年1月11日、戸上光雄総長が破門処分、稲川会を脱退。
組織図
総 長 - 戸上光雄
若 頭 - 木谷孝則(木谷組組長)
本部長 - 振原新太郎(振原組組長)
相談役 - 仙波幸夫
組織委員長 - 塚田公弘(塚田組組長)
事務長 - 山口五郎(山口総業組長)
若頭補佐 - 久保田 昭(島村組副組長 久保田組組長)
若頭補佐 - 渡辺経男(振原組代行 渡辺組組長)
若頭補佐 - 斉藤 仁(二代目和泉組組長)
若頭補佐 - 荻原吉弘(荻原組組長)
若頭補佐 - 大石 誠(大石組組長)
総長秘書 - 樋口章次(樋口組組長)
参照元 : wiki/紘城一家
箱屋一家
六代目箱屋一家(はこやいっか)は千葉県松戸市小根本20-46第三共栄ビル3Fに本部を置く暴力団。構成員は約30人。
略歴
2016年1月11日、中村 豪総長が破門処分、稲川会を脱退。
箱屋一家系譜
初 代 - 高田喜三郎
二代目 - 大川春吉
三代目 - 水谷貞吉
四代目 - 趙 春樹
五代目 - 内山忠昌
六代目 - 中村 豪
組織図
総 長 - 中村 豪
総長代行 - 大木秀夫(大木組組長)
役職不明 - 今川衛治(今川組組長)
役職不明 - 萩本和男
役職不明 - 寺崎 郁
本部長 - 磯田達也(磯田組組長)
組織委員長 - 藤浪昌幸(藤浪組組長)
参照元 : wiki/箱屋一家
2016.01.24
いよいよヤクザ社会の地殻変動が始まったのか。分裂に揺れる国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)に続き、関東の有力組織、指定暴力団稲川会(同・港区六本木)でも激震が走った。組織傘下の有力幹部2人が処分されたとの情報が流れ、その背景をめぐってさまざまな憶測がささやかれているのだ。「盃外交」がもたらす波紋に、噂される大規模再編の動き-。暴力団事情に精通する作家の宮崎学氏(70)が深層に切り込む。
「週明けに、処分があるようです。神戸山口組幹部との会食が原因とされています」
業界関係者の間で広まっていた不穏な噂は、1月12日に現実のものとなった。
稲川会組織委員長で紘城一家の戸上光雄総長と、同会直参で箱屋一家の中村豪総長が、同会から破門されたのである。処分された2人は組織内で人望もあるため、関東だけではなく全国のヤクザ社会には衝撃的であったことだろう。
また、「この後もさらなる処分者が出る」との噂も絶えない。
ただし、直接の破門の原因については、「神戸山口組幹部との『食事会』ではなく、その後の事情聴取の呼び出しに応じなかったことだ」という説もある。
この処分には山口組の分裂が関係していることは否めないようだ。
これには、大組織が進めてきた「盃外交」の歴史が背景にある。
かつて組織間の抗争で多くの血が流されたことを教訓に、ヤクザは「共存共栄」の道を選んだ。
積極的に他組織と兄弟の盃を交わし、後見人などの関係を取り結んできたのである。
今回処分を受けた戸上総長は神戸山口組の山健組傘下、健國会の山本一廣総裁と、中村総長は神戸山口組の井上邦雄組長、住吉会総本部長で幸平一家の加藤英幸総長と兄弟分といわれている。
これに対して、稲川会の内堀和也理事長(山川一家総長)は、山口組の竹内照明若頭補佐(弘道会会長)と兄弟分である。
「代理戦争」とまでは言わないが、「代紋違いの兄弟分関係」が、今回の破門にも影響しているのであろう。
また、この処分と前後して「怪文書」が一部メディアなどに送付されている。具体的な個人名などは書かれていないが、《稲川会は「名古屋弘道会支配下」の如く認識されている》とし、《本来の稲川会に立ち戻れるようになる》ことを望むとしている点などから、差出人は稲川会の内情に通じる関係者との見方もある。その内容が事実かどうかは別として、そうした声が組織周辺にあることは、今回の問題を象徴している。
一方で、処分後に関西の有力団体の幹部らが中村総長のもとを訪問していたことも報じられた。
不穏な動きが続くことから、複数の組織による「大連立構想」を指摘する声もあるほどで、関係者の間には緊張感がぬぐえない。
だが、こうした傾向は目新しいものではない。
昨年8月末に山口組の分裂が表面化した時点から、神戸山口組に「関与している」とされる他組織の複数の幹部の名前は何度も浮上しており、業界再編成の噂も聞こえていたのである。
もっとも実際に動くことはなかったが、年が明けてからの急展開となった。今回の処分後に目立った動きはないが、情報の錯綜(さくそう)の裏には、ヤクザの分裂、弱体化を狙う警察のもくろみも見え隠れする。
さて、今後はどうなるか。まずは今月25日に開催予定の山口組・篠田建市(通称・司忍)組長の誕生祝いを兼ねた新年会の動向が注目されている。すでにさまざまな憶測が飛び交っているが、冷静に行方を見守りたい。
■宮崎学(みやざき・まなぶ) 1945年、京都府生まれ。早稲田大法学部中退。作家、評論家。『週刊現代』(講談社)記者を経て、家業の解体業を兄とともに継ぐが倒産。96年10月、自身の半生をつづった『突破者』(南風社、幻冬舎アウトロー文庫)で、作家デビュー。警察の腐敗追及やアウトローの世界を主なテーマに執筆活動を続けている。近著に『ヤクザとテロリスト 工藤會試論』(イーストプレス)。
参照元 : ZAKZAK
紘城一家(こうじょういっか)は神奈川県小田原市本町2-13玉簾ビルに本部を置き神奈川県小田原市南町2-2-18に本家を置く暴力団。旧戸上興業。構成員は約60人。
略歴
2016年1月11日、戸上光雄総長が破門処分、稲川会を脱退。
組織図
総 長 - 戸上光雄
若 頭 - 木谷孝則(木谷組組長)
本部長 - 振原新太郎(振原組組長)
相談役 - 仙波幸夫
組織委員長 - 塚田公弘(塚田組組長)
事務長 - 山口五郎(山口総業組長)
若頭補佐 - 久保田 昭(島村組副組長 久保田組組長)
若頭補佐 - 渡辺経男(振原組代行 渡辺組組長)
若頭補佐 - 斉藤 仁(二代目和泉組組長)
若頭補佐 - 荻原吉弘(荻原組組長)
若頭補佐 - 大石 誠(大石組組長)
総長秘書 - 樋口章次(樋口組組長)
参照元 : wiki/紘城一家
箱屋一家
六代目箱屋一家(はこやいっか)は千葉県松戸市小根本20-46第三共栄ビル3Fに本部を置く暴力団。構成員は約30人。
略歴
2016年1月11日、中村 豪総長が破門処分、稲川会を脱退。
箱屋一家系譜
初 代 - 高田喜三郎
二代目 - 大川春吉
三代目 - 水谷貞吉
四代目 - 趙 春樹
五代目 - 内山忠昌
六代目 - 中村 豪
組織図
総 長 - 中村 豪
総長代行 - 大木秀夫(大木組組長)
役職不明 - 今川衛治(今川組組長)
役職不明 - 萩本和男
役職不明 - 寺崎 郁
本部長 - 磯田達也(磯田組組長)
組織委員長 - 藤浪昌幸(藤浪組組長)
参照元 : wiki/箱屋一家
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