2017年11月18日土曜日

暴力団に資金流し 梅旧院の社長、山口幸子被告(63)を背任容疑で再逮捕へ

<背任容疑>「梅旧院」社長再逮捕へ 暴力団に資金流す

2017/11/18(土) 7:30配信



ビル型の納骨堂「梅旧院(ばいきゅういん)光明殿」を運営する「光明殿」(大阪市浪速区)から資金を引き出して暴力団に流し、同社に損害を与えたとして、大阪府警が同社社長、山口幸子被告(63)=法人税法違反罪などで起訴=を背任容疑で18日にも再逮捕する方針を固めたことが分かった。資金が流れた指定暴力団山口組直系「吉川組」(大阪市中央区)組長の山口俊平容疑者(68)も同容疑で逮捕した。捜査関係者が明らかにした。

捜査関係者によると、山口容疑者らの逮捕容疑は2014年ごろ、大阪市中央区内に組事務所を購入する資金として、光明殿から現金約3000万円を引き出し、同社に損害を与えた疑いが持たれている。

吉川組は山口組の直系に昇格するにあたり、事務所購入を計画していた。また、山口組総本部(神戸市)に多額の現金を上納したともされる。光明殿から他にも組長側に現金が流れた疑いがあり、府警は今後、少なくとも一部が総本部に上納された可能性もあるとみて調べる。

光明殿を巡っては、法人税など計約2億1000万円を脱税したとして、大阪地検が山口被告や法人としての同社を起訴している。

また、登記簿などによると、納骨堂を所有する大阪市天王寺区の宗教法人が15年以上にわたり、納骨堂の土地や建物などを担保に、光明殿から多額の融資を受けていたことが判明しており、山口被告が「納骨ビジネス」で不正な利益を得ていた可能性が浮上している。

参照元 : 毎日新聞


脱税事件 納骨堂担保に多額融資 逮捕の社長、宗教法人に

2017年11月1日 07時00分

大阪市浪速区でビル型納骨堂「梅旧院(ばいきゅういん)光明殿」を運営する「光明殿」社長、山口幸子(さちこ)容疑者(63)らが逮捕された脱税事件で、納骨堂を所有する宗教法人が納骨堂の土地・建物などを担保に、同社から多額の融資を受けていたことが分かった。大阪地検は、山口容疑者が宗教法人との関係を利用した「納骨ビジネス」で不正な利益を得ていたとみて調べている。

大阪国税局は31日、法人税約1億5000万円を免れたとして山口容疑者と取引先の上月(こうづき)啓右容疑者(76)、法人としての光明殿を法人税法違反容疑で大阪地検に告発した。地検は勾留期限の1日にも起訴する方針。

納骨堂は9階建てで、屋内墓3000基以上を収容。大阪市天王寺区の宗教法人「梅旧院」が自身の名義で設置し、1995年に市の許可を得た。納骨堂の設置は、法律で自治体や宗教法人などに限られている。

関係者によると、当初は石材店が運営する計画だったが、資金のめどが立たず頓挫。法人関係者が山口容疑者と知り合い、2002年ごろから光明殿が墓の販売などを受託している。

登記簿によると、同社から宗教法人への融資は00年ごろから始まり、03年には約5300万円の融資の担保として納骨堂に抵当権を設定した。その後も融資は続き、11年には極度額5億円の根抵当権が登記され、宗教法人が返済できなければ競売にかけられる状態になっている。

市の審査基準では、納骨堂の安定運営のため、土地を担保に入れることを禁止している。市の担当者は取材に「担保に入っているとは知らなかった」と話し、法人側に改善を求める方針。宗教法人は取材に応じていない。

捜査関係者によると、山口容疑者は、上月容疑者の会社に業務委託を装って入金し、一部をキックバックさせていた。脱税した金は貯蓄していたという。

墓地運営に詳しい寺院関係者は「祈りの場所を脱税に悪用するなんて許せない」と話した。【岡村崇、宮嶋梓帆、山崎征克】

参照元 : 毎日新聞






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