<工藤会>離脱者が急増 例年数人が今年既に31人
2015年9月7日(月)10時0分配信
◇市民襲撃や上納金流用に「嫌気」
特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)傘下の組から離脱した組員が今年1~8月、31人に上ることが福岡県警への取材で分かった。例年なら年間で数人しかおらず、今年は8カ月間でその約4~6倍に達している。工藤会トップで総裁の野村悟被告(68)を逮捕した「頂上作戦」から11日で1年。他にも離脱の意向を示している組員がいるといい、弱体化が進んでいることが裏付けられた。
工藤会の組員数は昨年末で約520人。依然として500人弱が組に残っている計算になり、県警は壊滅を目指し捜査を続ける。
県警は、離脱の意思を示した組員について、その後、他の組員との付き合いを断ち、組の会合にも出なくなったことを確認できた場合、離脱者と認定している。県警によると2011年は8人、12年は7人、13年は5人だった。9月11日に頂上作戦を実行した14年でも16人で、今年1~8月の離脱者(31人)はそのほぼ倍に当たる。
以前は逮捕後に離脱を決意する組員が多かったが、頂上作戦以降は逮捕されなくても離脱を検討する組員がいる。県警に離脱の意思を示さないまま行方をくらませる組員もおり、離脱者の実数はさらに膨らむとみられる。
捜査関係者によると、福岡市で刃物を使って重傷を負わせた事件(13年)の被害者は、野村被告の通う医療機関の看護師だった。県警は、野村被告が治療について不満を抱き組員に襲撃を指示したとみている。県警からこうした経緯を知らされたある組員は「(組織とは関係のない個人的な事情で)何の恨みもない市民を襲って後悔している。こんなことをさせる工藤会という組織に嫌気がさした」と供述。離脱の意向を示した。
さらに、傘下の組員から集めた上納金など約8億円の所得を隠し、3億円余を脱税したとされる所得税法違反事件も離脱に拍車をかけている。この事件では、年間2億円超が野村被告に集まり、愛人や親族らに送金する私的流用が浮き彫りになった。工藤会系組幹部は、取材に対し「『やはりそうか』とは思った。ただ上納金は名目上、本部の運営費として集められている。私的流用がはっきりすると、寂しい気持ちになる」と語った。
警察当局は離脱者支援に力を入れている。福岡県警の要請を受けた警察庁は7月、福岡市博多区で就労支援のNPO法人などを集め、初めて「全国社会復帰対策連絡会議」を開催。地元への就職では工藤会から報復される恐れがあるため、福岡県警の千代延(ちよのぶ)晃平暴力団対策部長は「会の影響の及ばない地で、人生の一歩を踏み出せる仕組みを作ることが大切だ」と述べ、再就職に向けた取り組みを強化するよう訴えた。
◇工藤会
一般人への襲撃を繰り返し、特に悪質だとして2012年12月、日本で唯一「特定危険指定暴力団」に指定された。昨年末時点の組員数は約520人で全国で7番目。東京都や千葉県にも事務所を置いて活動しているとして、警視庁は昨年10月、専従捜査班による対策室を設けた。
◇31人の離脱者は「頂上作戦の成果」
日本弁護士連合会・民事介入暴力対策委員会元委員長の疋田淳(きよし)弁護士の話 31人の離脱者が出たのは頂上作戦の成果。市民からみかじめ料(用心棒代)を得るシノギ(資金獲得活動)が難しくなり、徐々に生活できなくなっているのだろう。みかじめ料を払う市民は今後も減り、さらにシノギは苦しくなる。就労が定着しないと暴力団に戻る可能性があり、警察が主体となって離脱者の受け皿作りをさらに推進すべきだ。
◇工藤会の野村悟被告に対する頂上作戦の主な経緯
<昨年>
9月11日 元漁業協同組合長射殺事件で逮捕
10月1日 看護師刺傷事件で逮捕
<今年>
5月22日 歯科医襲撃事件で逮捕
6月16日 上納金脱税事件(2010~13年の所得)で逮捕
7月6日 元福岡県警警部銃撃事件で逮捕
7月9日 上納金脱税事件(14年の所得)で逮捕
◇組員の約4割に当たる200人が勾留・服役中
工藤会系組員の約4割に当たる約200人が勾留・服役中であることが福岡県警のまとめで分かった。
県警は昨年9月、トップの野村悟、ナンバー2で会長の田上(たのうえ)不美夫(59)の両被告を元漁業協同組合長射殺事件(1998年)で逮捕。野村被告は歯科医襲撃事件(2014年)、元県警警部銃撃事件(12年)など、これまでに6回逮捕された。最高幹部への捜査は頂上作戦と呼ばれている。
県警は傘下の組員への強制捜査も続けており、今年1~8月末、昨年同期(54人)を10人上回る延べ64人を逮捕した。
毎年の逮捕者数は11年70人▽12年75人▽13年84人▽14年95人--と年々増えている。特に頂上作戦が始まった同9月~今年8月末は105人に上る。
参照元 : 毎日新聞
トップ不在なので、前から辞めたかった組員がこのチャンスに離脱を始めたのでしょう。工藤会は福岡県警というヤクザ組織によって完全に潰されました。
2015年9月7日(月)10時0分配信
◇市民襲撃や上納金流用に「嫌気」
特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)傘下の組から離脱した組員が今年1~8月、31人に上ることが福岡県警への取材で分かった。例年なら年間で数人しかおらず、今年は8カ月間でその約4~6倍に達している。工藤会トップで総裁の野村悟被告(68)を逮捕した「頂上作戦」から11日で1年。他にも離脱の意向を示している組員がいるといい、弱体化が進んでいることが裏付けられた。
工藤会の組員数は昨年末で約520人。依然として500人弱が組に残っている計算になり、県警は壊滅を目指し捜査を続ける。
県警は、離脱の意思を示した組員について、その後、他の組員との付き合いを断ち、組の会合にも出なくなったことを確認できた場合、離脱者と認定している。県警によると2011年は8人、12年は7人、13年は5人だった。9月11日に頂上作戦を実行した14年でも16人で、今年1~8月の離脱者(31人)はそのほぼ倍に当たる。
以前は逮捕後に離脱を決意する組員が多かったが、頂上作戦以降は逮捕されなくても離脱を検討する組員がいる。県警に離脱の意思を示さないまま行方をくらませる組員もおり、離脱者の実数はさらに膨らむとみられる。
捜査関係者によると、福岡市で刃物を使って重傷を負わせた事件(13年)の被害者は、野村被告の通う医療機関の看護師だった。県警は、野村被告が治療について不満を抱き組員に襲撃を指示したとみている。県警からこうした経緯を知らされたある組員は「(組織とは関係のない個人的な事情で)何の恨みもない市民を襲って後悔している。こんなことをさせる工藤会という組織に嫌気がさした」と供述。離脱の意向を示した。
さらに、傘下の組員から集めた上納金など約8億円の所得を隠し、3億円余を脱税したとされる所得税法違反事件も離脱に拍車をかけている。この事件では、年間2億円超が野村被告に集まり、愛人や親族らに送金する私的流用が浮き彫りになった。工藤会系組幹部は、取材に対し「『やはりそうか』とは思った。ただ上納金は名目上、本部の運営費として集められている。私的流用がはっきりすると、寂しい気持ちになる」と語った。
警察当局は離脱者支援に力を入れている。福岡県警の要請を受けた警察庁は7月、福岡市博多区で就労支援のNPO法人などを集め、初めて「全国社会復帰対策連絡会議」を開催。地元への就職では工藤会から報復される恐れがあるため、福岡県警の千代延(ちよのぶ)晃平暴力団対策部長は「会の影響の及ばない地で、人生の一歩を踏み出せる仕組みを作ることが大切だ」と述べ、再就職に向けた取り組みを強化するよう訴えた。
◇工藤会
一般人への襲撃を繰り返し、特に悪質だとして2012年12月、日本で唯一「特定危険指定暴力団」に指定された。昨年末時点の組員数は約520人で全国で7番目。東京都や千葉県にも事務所を置いて活動しているとして、警視庁は昨年10月、専従捜査班による対策室を設けた。
◇31人の離脱者は「頂上作戦の成果」
日本弁護士連合会・民事介入暴力対策委員会元委員長の疋田淳(きよし)弁護士の話 31人の離脱者が出たのは頂上作戦の成果。市民からみかじめ料(用心棒代)を得るシノギ(資金獲得活動)が難しくなり、徐々に生活できなくなっているのだろう。みかじめ料を払う市民は今後も減り、さらにシノギは苦しくなる。就労が定着しないと暴力団に戻る可能性があり、警察が主体となって離脱者の受け皿作りをさらに推進すべきだ。
◇工藤会の野村悟被告に対する頂上作戦の主な経緯
<昨年>
9月11日 元漁業協同組合長射殺事件で逮捕
10月1日 看護師刺傷事件で逮捕
<今年>
5月22日 歯科医襲撃事件で逮捕
6月16日 上納金脱税事件(2010~13年の所得)で逮捕
7月6日 元福岡県警警部銃撃事件で逮捕
7月9日 上納金脱税事件(14年の所得)で逮捕
◇組員の約4割に当たる200人が勾留・服役中
工藤会系組員の約4割に当たる約200人が勾留・服役中であることが福岡県警のまとめで分かった。
県警は昨年9月、トップの野村悟、ナンバー2で会長の田上(たのうえ)不美夫(59)の両被告を元漁業協同組合長射殺事件(1998年)で逮捕。野村被告は歯科医襲撃事件(2014年)、元県警警部銃撃事件(12年)など、これまでに6回逮捕された。最高幹部への捜査は頂上作戦と呼ばれている。
県警は傘下の組員への強制捜査も続けており、今年1~8月末、昨年同期(54人)を10人上回る延べ64人を逮捕した。
毎年の逮捕者数は11年70人▽12年75人▽13年84人▽14年95人--と年々増えている。特に頂上作戦が始まった同9月~今年8月末は105人に上る。
参照元 : 毎日新聞
トップ不在なので、前から辞めたかった組員がこのチャンスに離脱を始めたのでしょう。工藤会は福岡県警というヤクザ組織によって完全に潰されました。
空白化したアンダーグラウンドの業界を埋める施策も必要。海外反社会団体が跳梁するようじゃ元も子もない。 --- <工藤会>離脱者が急増 例年数人が今年既に31人 (毎日新聞 - 09月07日 10:07) http://t.co/eSSG0m0g1A
— カン (@Kan_Dah) 2015, 9月 7
おかしいな、安倍晋三の事務所に火炎瓶を投げ込んだ件は載ってないのか。何でだ(銃声
<工藤会>離脱者が急増 例年数人が今年既に31人 http://t.co/MNiwbiFDgh #Yahooニュース
— チャンシマV2 #AntiFascist (@chanshimantifa2) 2015, 9月 7
ヤクザはいいよな。やめたら仕事探してくれるんだ。僕の会社が潰れて無職になった時、国も県も組合も何もしてはくれなかった。明日からヤクザになるか。<工藤会>離脱者が急増 例年数人が今年既に31人(毎日新聞) - Yahoo!ニュース http://t.co/cuRPTORUk0
— Baka1216 (@Baka1216) 2015, 9月 7
今や《福岡県警本部長》は一つの《キャリアパス》になっているとさえ言われていますね…。
警察長官肝いりの《壊滅作戦》間違いなく効いていますね…。
<工藤会>離脱者が急増 例年数人が今年既に31人(毎日新聞) - Yahoo!ニュース http://t.co/wDWPh60thr
— 日本総合経営 (@nihonsougoukeie) 2015, 9月 7
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