逮捕の組長 金受領直後に“直参”昇格
2017/11/19(日) 13:11配信
ビル型納骨堂「梅旧院」の運営会社をめぐる背任事件で、逮捕された暴力団組長が金を受け取った直後に幹部に昇格していたことがわかりました。
指定暴力団「山口組」直系団体の組長・山口俊平容疑者(68)は価値のない特許権を買い取る名目で、「梅旧院光明殿」の運営会社から3500万円を引き出させ、「梅旧院」に損害を与えた疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、山口容疑者は元妻で、脱税の罪などで起訴されている運営会社の社長・山口幸子被告(63)から現金を受け取っていて、その直後に、「直参」と呼ばれる山口組の幹部に昇格していたことがわかりました。警察は、多額の金が山口組に流れていた可能性もあるとみて捜査しています。
参照元 :
朝日放送
背任容疑で「梅旧院」女社長再逮捕 脱税で得た金を暴力団に流した可能性
2017/11/20(月) 15:20配信
ビル型納骨堂「梅旧院光明殿」の運営をめぐり、暴力団に多額の資金が流出した事件で、納骨堂に関する無価値の特許権の購入名目で暴力団側に3500万円を流出させ、損害を与えたとして、大阪府警捜査4課は20日、背任容疑で、新たに運営会社「光明殿」の社長、山口幸子被告(63)=法人税法違反(脱税)罪などで起訴=を再逮捕した。
特許権は幸子容疑者の元夫で、指定暴力団山口組直系「吉川組」の組長、山口俊平容疑者(68)=背任容疑で逮捕=が出願。納骨堂側が買い取った時点では失効してから約4年が経過していたが、俊平容疑者自身が購入を持ちかけ、幸子容疑者が応じていたという。
同課は幸子容疑者が無価値であることを認識しながら俊平容疑者に現金を供与したと判断。俊平容疑者が吉川組の幹部から組長に昇格し、山口組総本部でも地位が上がった時期と重なることから、3500万円の一部が上納金として総本部に渡った疑いがあるとみて近く総本部を捜索する方針。
幸子容疑者の再逮捕容疑は平成26年3月下旬、納骨壇の画面に遺影が表示される装置の特許権購入名目で3500万円を俊平容疑者に手渡した、としている。特許権は22年に失効済みだった。
捜査関係者によると、俊平容疑者は26年4月に吉川組の組長となり、山口組幹部の「直参」に昇格した。直参になるには数千万円の上納金を納めなければならないといわれるほか、同月には大阪市中央区に新たな組事務所を購入しており、俊平容疑者は当時、多額の現金を必要としていたとみられる。
参照元 :
産経新聞
山口組総本部を捜索=「光明殿」の資金流入か―大阪府警
2017/11/21(火) 11:07配信
ビル型墓地の販売会社「光明殿」(大阪市浪速区)の社長が暴力団に資金を提供したとされる事件で、大阪府警捜査4課は21日、神戸市灘区の指定暴力団山口組総本部を家宅捜索した。
提供された3500万円の一部が総本部への上納金に充てられた可能性があり、同課は資金の流れの解明を進める。
光明殿社長の山口幸子容疑者(63)は特許の売買を装い、関連する宗教法人「梅旧院」を通じて元夫で山口組直系「吉川組」組長の山口俊平容疑者(68)に3500万円を提供したとされ、2人は背任容疑で逮捕された。幸子容疑者は梅旧院の役員を務めていたという。
資金が提供されたのは吉川組が山口組直系に昇格した時期。昇格には多額の上納金が必要とされ、同課は資金の一部が上納金に充てられた疑いがあるとみている。
参照元 :
時事通信