2017年11月1日水曜日

【神戸地裁】指定暴力団「神戸山口組」の本部事務所の使用差し止め仮処分

神戸山口組本部に使用差し止めの仮処分 神戸地裁が決定

2017/10/31(火) 14:51配信



指定暴力団神戸山口組の本部事務所(兵庫県淡路市)について、神戸地裁は31日、同組に使用の差し止めを命じる仮処分決定を出した。暴力団の抗争が相次ぐ中、付近住民が生活の平穏を脅かされていると訴え、暴力団追放兵庫県民センターに訴訟を委託していた。

暴力団対策法に基づき、指定暴力団の本部を対象にした全国初の代理訴訟だった。

暴追センターによる代理訴訟は2013年の改正暴力団対策法で認められた。組員らの報復を恐れ、訴訟に踏み切ることができない住民を支援するのが狙い。

神戸山口組の本部は淡路市志筑(しづき)の海辺の住宅地にある。2015年8月に指定暴力団山口組(本部・神戸市灘区)が分裂した後、神戸山口組本部とされ、月1回の「定例会」などに全国から直系団体の組長らが集まるようになった。

さらに今年9月には、神戸市長田区の路上で暴力団任俠(にんきょう)山口組の関係者が射殺され、神戸山口組系の組員が殺人容疑で指名手配される事件が起きた。住民側は今月2日に申し立てた仮処分で、抗争に巻き込まれる危険性が高まっていると訴え、地裁に対し、迅速に決定を出すよう求めていた。

参照元 : 朝日新聞

覚醒剤約15.916グラムを所持した疑い 暴力団山口組傘下組織組長の男(39)ら2人逮捕

覚醒剤約16グラム所持容疑 暴力団組長らを逮捕 福岡県警

2017/10/31(火) 15:12配信

福岡県警薬物銃器対策課、小倉北署、飯塚署は31日、福岡市南区長丘2丁目、暴力団山口組傘下組織組長の男(39)、同区の無職女(36)を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕した、と発表した。

逮捕容疑は、共謀のうえ、営利目的で、10日に、組長宅で、覚醒剤約15.916グラムを所持した疑い。

参照元 : 西日本新聞

山口組総本部でハロウィン 子どもたちに菓子を配る

山口組のハロウィン、厳戒態勢の中ではしゃぐ子どもたち(上)

2017/11/4(土) 6:00配信



今年も開催された山口組によるハロウィンのお菓子配り。子どもと組員がハイタッチをして写真に収まる…和やかに見える光景だが、周囲に目をやれば私服警官とマスメディアだらけ。なんとも異様な雰囲気は、戦後の一時期、山口組とともに発展してきた神戸という街の特性をよく表している。(取材・文・撮影/フリージャーナリスト 秋山謙一郎)

● 開催が危ぶまれていたが… 山口組総本部に殺到する子どもたち

「本部や!本部でやってんで!!」――。

10月31日ハロウィンの日、16時頃。神戸の高級住宅地として知られる神戸市灘区篠原本町にある神戸護国神社前公園に大声が響いた。

その瞬間、公園で遊ぶ子どもと母親たち、そして報道関係者と思われる大人たちが、「わーっ」と歓声を上げながら、子どもの足でも走って3分もしない場所にある、日本最大の指定暴力団組織・山口組総本部の駐車場を目がけて一目散に走っていく。

長年、開催されるたびに大きな話題になる“山口組さんのハロウィン”。この付近に住む住民なら誰でも知っていることだが、よくニュース映像で伝えられる総本部の玄関口ではなく、駐車場で行われてきた。だから地元民は皆、山口組総本部の駐車場へと走るのだ。

普段は固く閉ざされている山口組総本部駐車場のシャッター。だが、この日は特別だ。シャッターは開かれ、ハロウィンを祝うオブジェや飾り物、そして地域の子どもたちのために用意したハロウィンのお菓子が、ズラリと簡易テーブル上に並べられている様子が遠目からでもわかる。

兵庫県警の捜査関係者によると、その数、「およそ1000個」。地域の子どもたち全員が来ることを想定したものだという。シャッターの開いた駐車場内では、「ハッピー・ハロウィン!」という山口組関係者の声。そして、子どもたちの「トリック・オア・トリート」という声がこだまする。

その様子は、事情を知らない人が見れば、地元企業が地域の子どもたちにハロウィンでお菓子を振る舞っているとしか映らないだろう。

仮装した大勢の子どもたち、そして母親たちは皆、笑顔でハロウィンのお菓子を受け取り、敷地内で記念撮影、頼めば山口組関係者がシャッターを押す。

子どもたちが「イェーイ」と山口組関係者に両手でハイタッチ。これに若い山口組関係者も「イェーイ」とにこやかにハイタッチで応じ、「お菓子もらって写真撮ってね」と子どもたちに声掛けする。

世間では「神戸山口組」との分裂や、そこからさらに分裂した「任侠山口組」との抗争を心配する向きもあるが、そんな恐ろしさとは切り離された、異様になごやかなハロウィンの光景がそこにはあった。

● 高価で大量のお菓子を配布 大喜びする子どもたち

毎年、山口組のハロウィンにやって来るというエリナちゃん(小5)母子に聞いた。

「なんか大変みたいですね。でも、山口組さんも長年、近隣住民として、ここにいらっしゃるわけですから。“お仕事”のことは、ちょっと私たちにはわからないです」

クリームベージュのレザーのブレザー、白のTシャツ、黒のタイトスカートと「高級住宅地」に住む神戸マダムらしいファッションに身を包んだエリナちゃんのお母さんがこう話す傍らで、袋詰めの菓子を開けたエリナちゃんは、「ママ、すごい!今年も、こんだけある!!」と大はしゃぎ。記者にも、その袋の中を見せてくれた。

エリナちゃん母子によると、今年は、例年配られる数点の袋詰めの菓子に加えて「綿あめ」も付いていた。その袋詰めの菓子のなかには、「山口組」を示すモノは一切、入っていない。これは恐らく「暴力団対策法」「暴力団排除条例」を意識したものだろう。

記者がエリナちゃん母子の話を聞いている横で、やはり、“山口組さん”のハロウィンにやってきた近隣の男子小学生たち3人組も、「大漁や!すごい!!」「めっちゃ多いやん!」と喜びの声を上げていた。その声を受けて大笑いしながら、エリナちゃんのお母さんが記者に補足説明するように語ってくれた。

「どこも伝えていませんけど、この地域のハロウィンは、別に山口組さんだけやないんですよ。近隣の民家とかでも配っています。ただね、山口組さんはその量が多くて、ほんと大量…。高価なモノを配ってはるんです。だから子どもたちも大喜びなんです」

これを「暴力団である山口組が地域住民の取り込みを図った」と見るか、「一住民として、地域に貢献している」と見るかは意見の分かれるところだが、少なくとも近隣住民の間では長年、指定暴力団である山口組を、地域に存在する「全国的にも著名な団体」として、一定の親しみを持って受け入れているという現実がある。

参照元 : ダイヤモンドオンライン


山口組のハロウィン、厳戒態勢の中ではしゃぐ子どもたち(下)

2017.11.4

発足時は市民に必要とされた
山口組の歴史とは

山口組が発足したのは1914年、大正時代の終わりである。初代組長の山口春吉氏は、港町・神戸で、港湾荷役業を軸とする現在でいうところの「人材派遣業」を行っていた。



もちろん当時と今とは時代も社会も違うが、荒くれ者が多かった港湾荷役業に携わる男たちを束ねることは容易ではない。問われるのは何者をも心服させる“調整力”だ。この調整力を活かして、初代組長の長男で二代目組長・山口登氏は芸能界へと進出。「山口組興行部」を立ち上げた。兵庫県警関係者が語る。

「戦後、神戸芸能社として発展する山口組興行部は、今、放映中のNHKの朝ドラ『わろてんか』の主人公・吉本興業創業者の吉本せい氏の依頼を受けて、吉本興行所属俳優が業界のルールに反し、他社の映画に出演すると言い出したことに端を発するトラブルの収拾にあたったことで知られています」

このトラブル収拾時に直接、他社との交渉に当たった山口登組長は、全身18ヵ所を切られる重傷を負い、その傷がもとで3年後に死亡する。利権を巡るトラブルに暴力が用いられることがごく当たり前の業界で、ある意味、時代に必要とされて誕生した組織が、現在はヤクザと呼ばれ、警察から「暴力団」として指定されているということだ。

世間では山口組をはじめ、暴力団とかヤクザといえば――こうした組織に属する人たちは〈任侠〉という言い方をする――それを「職業」としていると思いがちだが、これはあくまでも親分と子分を軸とする人間的繋がり、いわばプライベートでの「サークル」であって職業ではない。

だから、暴力団対策法が施行される以前の時代では、山口組をはじめとする、現在は指定暴力団とされている組織に属する人たちも、日常では実業家であったり、会社員であったりした。今ではとても考えられないが、調整力のある「町の顔役」として、町の祭事を仕切ったり、些細なトラブル収拾などにも当たっていたことから、議員になった者もいるくらいだ。

実際、3代目組長・田岡一雄氏も、プライベートでは山口組組長だが、職業人としては芸能プロダクションや港湾荷役業に携わっており、神戸市の公職にも就いていた。

山口組をはじめ、ヤクザと呼ばれる組織に属する人たちへの接し方が変わってきたのは、経済白書が「もはや戦後ではない」と伝えた昭和30年代頃からといわれている。

和やかな風景の陰で厳戒態勢
私服警官も目を光らせる

この頃を境目に、山口組関係者の間では時代の空気を敏感に感じ取り、「プライベート」と「オフィシャル」をきっちり分け、企業活動に専念する者は組織を抜けるといった措置が取られるようになったという。

同時に、戦後すぐの時代の混乱期には不良外国人を成敗してくれるなど、市民生活の安全に貢献してくれた“山口組さん”という「個人サークル」も、「ヤクザ」「暴力団」と呼ばれるようになり、市民の見る目も変わっていった。今では山口組に寛容なのは、この総本部のある灘区周辺だけだという声も神戸市民の中には数多い。

阪神大震災で大打撃を受けた神戸市長田区に住む50代男性は言う。



「高級住宅地でもある総本部なら心配ないだろうけど、長田ではこの前、“山口組さん”から割れた組の関係者が発砲事件を起こしたし。やっぱり怖いですわ」

さて、総本部前では18時を超え来訪者は約600人を超えた。敷地外の道路上には仮装した子どもとその母親たち、カップルらが、列をなしてやってくる。賑わいは最高潮といったところだ。

  「兵庫県警のXと申します。先程、敷地内に入られていましたね。どんな話をされましたか?」

サラリーマン風のスーツ姿の男が、いきなり警察手帳を見せながら記者に声をかけてきた。何人かの私服警察官が、トラブルの際に備えて目を光らせていたことが、今更ながらわかった。

余談はさておき読者のなかには、山口組がハロウィンを行っていることそのものに、疑問を持つ向きもいるかもしれない。これについてある兵庫県警関係者は次のように語る。

「昔から行われている周知の事実、かつ敷地内で行われていること。これをもって違法行為とはいえません。とはいえ、何かあった際に備えて警戒はしています」

18時46分、山口組総本部のシャッターが閉まる。用意していた1000個のお菓子がすべてはけたのだ。やってきた小学生に山口組関係者はこう声をかけた。

「ごめんね。もう終わってもてん。また来年ね…。ほんまにごめんね」

同時に、兵庫県警の捜査員が、「18時46分終了」と声を張り上げた。山口組敷地内ではガラガラと撤収の音が聞こえてくる。18時57分、勝手口から山口組関係者が出てきて、報道陣、兵庫県警関係者のいる方向に向かって言った。「終了です」。約3時間に渡って行われた今年の山口組のハロウィンは、事故なく終わった。

今年は発砲事件もあったが、地元民のほとんどが、「あれは“山口組さん”とは今は関係のないところだから」と何ら気にしていない。それで納得してしまう。昔から脈々と続いてきた“山口組さん”と地域のつながりは、今も健在なのだ。

しかし、暴力団を許さない流れに変わってきた現代、ハロウィンのお菓子配りというのどかな行事にも、警察官が厳戒態勢を敷きマスコミが殺到するようになった。和やかさと不穏さが奇妙な形で混在しているのが、今の山口組と地域住民の関係なのだろう。

神戸生まれ・育ちの記者にとっては、それも「おなじみの雰囲気」なのだが、時代は確実に暴力団排除に舵を切っている。“山口組さんのハロウィン”はいつまで続くのだろうか?

参照元 : ダイアモンドオンライン


山口組で「ハッピーハロウィーン」 組員が仮装、菓子手渡し

2017/10/31(火) 18:32配信



指定暴力団山口組の組員が31日夕、ハロウィーンに合わせて神戸市灘区篠原本町4の総本部前で子どもたちに菓子を配った。

対立する指定暴力団神戸山口組(淡路市)に対してはこの日、地元住民が求めていた本拠地事務所の使用を禁止する仮処分が決定するなど、暴力団排除の機運が高まる中、住民の懐柔を図ったとみられる。

捜査関係者らによると、菓子の配布は同日午後4時10分ごろから約3時間あった。組員らが総本部の入り口前で、スナック菓子の入った袋や本部内で作った綿菓子を手渡した。

入り口付近はカボチャやおばけのバルーン、紫とオレンジのイルミネーションで飾られ、組員らは「ハッピーハロウィーン」「お菓子もらって、写真を撮ってね」などと声を掛けていた。

山口組は毎年、ハロウィーンに合わせて菓子を配布している。神戸山口組との分裂騒動があった2015年は中止したが、昨年は総本部近くの神社で再開。今年は子どもと保護者ら約800人(兵庫県警調べ)が訪れ、捜査員が周辺でトラブル警戒に当たった。

参照元 : 神戸新聞NEXT

動画 → 山口組で「ハッピーハロウィーン」 組員菓子配る










山口組ハロウィーン盛況で波紋 兵庫県警「暴排の意味考えて」

2017/11/9(木) 22:11配信

ハロウィーンの10月31日、兵庫県の指定暴力団山口組の組員らが神戸市灘区の総本部で菓子を配った。兵庫県警は「青少年に悪影響を与える」として山口組側に再三中止を要請したが、約800人が行列。神戸地裁が同日、指定暴力団神戸山口組に対し本拠地事務所(淡路市)使用禁止の仮処分を認めるなど、県内では暴力団排除に向けた動きが盛り上がっているだけに、暴力団追放運動の関係者からは「暴力団に寛容な雰囲気が広がるのでは」と危機感を募らせる。

31日午後4時、総本部駐車場はカボチャの巨大模型やイルミネーションで彩られ、お化けなどに仮装した組員が子どもたちに菓子詰め袋を手渡す。保護者らしき大人も受け取っていた。

捜査関係者によると、県警は4年前に山口組によるハロウィーンイベントを確認。分裂騒動のあった2015年を除き毎年開かれている。設営など今年は一層豪華といい、訪れた人数も過去最多とみられる。

暴力団追放に取り組む「灘区を明るくする区民運動連絡協議会」の男性役員は「会合などで参加しないよう呼び掛けていたのに」と落胆する。

ただ、「異例の大盤振る舞いは、焦りの裏返しではないか」とも。

分裂騒動後、総本部周辺では住民らが「暴力団追放」の看板を掲げ、県警が常時監視する特別警戒所を設置。昨年8月の追放パレードでは、約200人が「解散せよ」との掛け声を総本部へ響かせた。

今年10月20日、福井地裁が山口組系事務所の使用禁止を認める仮処分を決定。神戸地裁でも同様の決定が出ることが予想されていただけに、男性役員は今回のイベントについて「そうした状況への危機感が影響したのでは」と指摘する。

山口組総本部は1963年、3代目組長が住居を構え、80年代に起きた一和会との「山一抗争」では活動拠点となった。当時を知る80代の男性は「本当に物騒だった。今も、いつか事件に巻き込まれるのではないかと不安だ」と明かす。

一方、イベントに訪れた多くは抗争を知らない世代だ。30代女性は「物心が付いた時から身近にあるので怖い印象はない」と言う。

県警によると、暴力団からの物品受け取りを禁じる条例などはないという。ただ、今回は子どもを巻き込んだイベントだけに、県警幹部は「犯罪収益を原資とする暴力団から便宜を受けて本当にいいのかどうか。大人たちは考えてほしい」とくぎを刺した。

参照元 : 神戸新聞NEXT








【上納金脱税事件】工藤会トップ野村悟被告(70)が無罪主張【福岡地裁】勾留3年、風貌様変わり

工藤会トップ無罪主張=上納金脱税事件―福岡地裁

2017/10/31(火) 18:33配信



特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の上納金をめぐる脱税事件で、所得税法違反に問われた同会トップで総裁の野村悟被告(70)と同会幹部の山中政吉被告(66)の初公判が31日、福岡地裁(足立勉裁判長)で開かれた。

野村被告は「起訴状で私の収入や所得と言われたものは私のものではない」、山中被告は「所得は工藤会のものだ」とそれぞれ述べ、無罪を主張した。

1998年に発生した元漁協組合長射殺事件で2014年に逮捕されて以降、野村被告が公の場に現れるのは初めて。同被告は殺人罪などでも起訴されており、脱税事件のみ先行して審理される。

参照元 : 時事通信


<工藤会トップ>勾留3年、風貌様変わり

2017/10/31(火) 23:03配信

暴力団特有の上納金を巡る脱税事件で所得税法違反に問われた工藤会総裁の野村悟被告(70)が、福岡県警に逮捕された2014年9月以降初めて公開の法廷に姿を見せた。市民も標的にする凶暴さで恐れられた暴力団トップは、31日に福岡地裁で開かれた初公判で検察側と全面対決する姿勢を鮮明にした。凶暴さの背景にあるとみられる利権の構図を検察側がどう描くのか。関係者らは固唾(かたず)をのんで審理を見守った。

◇検察、襲撃立証の一歩期待

午後3時35分ごろ、野村被告は海外ブランドの紺色の高級スーツに身を包み、鋭い視線を周囲に送りながら福岡地裁302号法廷に入った。しかし、長い拘置所生活のためか風貌は様変わりしており、黒縁眼鏡に補聴器を付け、頭には白髪が目立った。起訴内容の認否では手元のノートに目を落として「私の収入や所得と言われたものは私のものではありません」と答えた。

捜査関係者らによると、野村被告は裕福な農家の四男として旧小倉市(現北九州市)で生まれた。中学時代から不良仲間と自動車盗などを繰り返し少年院を出入りした。20代で工藤会系組員の舎弟になると、組織内の抗争をくぐり抜けて昇格を続け、11年7月に64歳で総裁に上り詰めた。

誰も逆らえない絶対的権力者として振る舞う一方、周囲を自分と同じ出身母体の人材で固めるなど「疑心が強い」との評価も絶えなかった。上納金は金融機関の口座に入金させて出費を記録させており、そのことが脱税事件で立件される一因になったとも言われる。

検察側は冒頭陳述で組員らが建設業者やパチンコ店から吸い上げた上納金を最終的には野村被告ら最高幹部で分配していた実態を指摘した。福岡地検幹部は「野村被告の所得実態を示すことで、意に沿わない一般人襲撃の動機や野村被告による指揮命令を明らかにできる」と狙いを語る。

福岡県警幹部は「今も野村被告を崇拝して無罪を信じている組員はいる。有罪を勝ち取れば工藤会に与えるショックは大きい」と話し、公判が工藤会壊滅への追い風となることに期待を示した。

◇資金源対策、議論を

暴力団は、傘下団体が建設業者や飲食店などから「みかじめ料」を集め、上部団体に上納しているとされる。資金源剥奪のため上納金への課税の必要性は叫ばれていたが、資金の流れを把握するのは難しく課税は事実上困難だった。そんな中で建設業界などから年間数億円の上納金を集めていたとされる工藤会トップが脱税に問われた意義は大きい。

検察側は、上納金が実質的に野村被告の所得だったことを示すことで脱税を認定できると主張する。金庫番の山中政吉被告(66)が残した出入金記録など証拠が限られる中、検察側がどう立証するのか注目される。ただ、検察側が主張する野村被告の「総所得」は工藤会に集まる上納金の一部を捉えたに過ぎない。組員から毎月集める上納金の実態が不透明なためで、検察幹部も「実際の総所得は神様しか分からない」とこぼす。

日本弁護士連合会は今年2月、「暴力団の上納金は全額がトップに帰属するとみて課税すべきだ」との意見書を国税庁などに提出。総額は構成員数や平均上納額などから推計できるとする。しかし、今回の立件経緯を見てもそれほど簡単な話ではなく、今後も暴力団の資金源対策について議論を深めるべきだ。

参照元 : 毎日新聞


工藤会の「上納金」実態解明へ “絶対的頂点”総裁の脱税事件、あす初公判

2017/10/30(月) 10:24配信



特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の「上納金」を巡る脱税事件で、所得税法違反の罪に問われた同会総裁の野村悟被告(70)の初公判が31日、福岡地裁(足立勉裁判長)で開かれる。検察側は上納金の流れを立証することで、野村被告を「絶対的頂点」とする組織の実態解明につなげる。被告側は「野村被告の個人所得ではない」として否認し、全面的に争う方針。

一連の「工藤会壊滅作戦」で、野村被告は2014年9月、元漁協組合長射殺事件(1998年)の殺人容疑で逮捕され、これまで計6回起訴された。脱税事件のみ分離して審理が始まり、野村被告が公開の法廷に姿を見せるのは逮捕後初めてとなる。

起訴状によると、野村被告は「金庫番」とされる同会幹部山中政吉被告(66)=所得税法違反罪で起訴=と共謀、2010~14年の上納金のうち、野村被告の個人所得に当たる8億990万円を税務申告せず、約3億2067万円を脱税したとされる。検察側は、この5年間の総所得が約9億4551万円に上るのに対し、納税額は約3229万円だったとしている。

みかじめ料の1割は組織の運営費
捜査関係者によると、課税対象としたのは大型工事の際に建設会社などから工藤会に支払われたみかじめ料。山中被告やその親族名義の口座に分けて管理されていたみかじめ料が野村被告の個人所得と位置付けられるのかが争点となる。

検察側は一連の捜査や公判証言から、みかじめ料の1割は組織の運営費に充てられ、9割は幹部で配分、野村被告が3~6割を受け取っていたほか、個人的用途に充てていたことも確認できたとしている。野村被告の弁護側は「口座は工藤会に帰属する」と主張する見通し。

事件を巡っては、福岡国税局が08年以降の7年間分を税務調査し、重加算税や延滞税を含む約8億円を追徴課税。北九州市も国税局からの通報を受け、ほぼ同時期の市民税と県民税の未納分など約1億数千万円を追徴課税し、それぞれ個人口座などから差し押さえている。

参照元 : 西日本新聞





【福岡高裁】一般人襲撃事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)工藤会系組員の控訴審初公判

<組織的殺人未遂>工藤会系組員の控訴審初公判 福岡高裁

2017/10/30(月) 11:59配信

特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が起こしたとされる一連の一般人襲撃事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われ、1審・福岡地裁で懲役18年8月の判決を受けた同会系組員、和田和人被告(38)の控訴審初公判が30日、福岡高裁(野島秀夫裁判長)であった。

弁護側は元福岡県警警部銃撃事件で共謀を否定し無罪を主張。歯科医師襲撃事件で殺意を否認して傷害罪にとどまるとした。即日結審し、判決は12月18日に言い渡される。 和田被告は、両事件で実行役をバイクで送迎したとされる。

1審判決(3月22日)は両事件での殺意を認定した上で、同会トップの野村悟被告(70)を頂点とする指揮命令系統も認めた。和田被告は判決を不服として即日控訴していた。

1審判決によると、和田被告は(1)2012年4月19日、北九州市小倉南区で元警部を拳銃で撃って殺害しようとした(2)同年8月14日、同市小倉北区のビルに放火しエレベーター1基を焼損させた(3)14年5月26日、同区で歯科医師男性を刃物で刺して殺害しようとした--などとした。

参照元 : 毎日新聞

パチンコ店の景品交換所で、店員をバールで殴って現金を奪おうとした暴力団組員2人逮捕

景品交換所で殴打 暴力団組員ら2人逮捕

2017/10/30(月) 14:26配信

去年、東京・大田区のパチンコ店の景品交換所で、店員がバールで殴られ現金を奪われそうになった事件で、暴力団組員の男ら2人が逮捕された。

警視庁によると、指定暴力団稲川会系組員の伊藤洋太容疑者と無職の津坂龍容疑者は去年2月、大田区のパチンコ店の景品交換所で、男性店員をバールで殴り、全治1か月のケガをさせ、現金を奪おうとした疑いが持たれている。

当時、景品交換所には現金約900万円が入ったケースがあったが、ケースを現場に残して逃走していて、金銭的な被害はなかった。調べに対し伊藤容疑者は、「黙して語らずですよ」と黙秘し、津坂容疑者は容疑を認めているという。

参照元 : 日本テレビ











三つの山口組は一触即発!かつてない緊張状態

一触即発「三つ巴の山口組」

2017/10/30(月) 11:55配信



織田絆誠代表の警護役の組員を射殺された任侠山口組。神戸山口組への「返し(報復)」は必至。

三つに分裂した山口組のうち、任侠山口組(任侠)の織田絆誠代表の車列が9月12日、神戸山口組(神戸)の関係者とみられる数人に襲撃され、警護役の組員が射殺された。任侠側の「返し(報復)」は必至。六代目山口組(六代目)は両団体の切り崩しを進め、警察は幹部を逮捕するなどして各団体の抑え込みを図る。山口組を巡る緊迫した状況が続いている。

警察関係者によると、織田代表は同日午前10時ごろ、車に乗って神戸市長田区内の自宅を出た。警護役らが乗った車2台も続いた。直後に代表の車が男らの車に体当りされて停止。別の車から飛び出した警護役の楠本勇浩組員=当時(44)=は男らとつかみ合いになり、頭を銃撃された。織田代表は無事だった。

犯人グループは車を放置し、徒歩やバイクで逃げたが、兵庫県警の捜査本部は4日後の9月16日、犯人グループの1人として殺人容疑で神戸傘下の菱川龍己組員の逮捕状を取り、全国に指名手配した。

現場に残された指紋などから浮上し、現場から約10キロ離れた神戸市北区の歩道脇で、凶器とみられる回転式拳銃と菱川組員の免許証などが入った鞄が見つかった。捜査本部は殺害の実行犯とみている。

■「六代目山口組」が切り崩し

「放置された車は周辺で何度も目撃されていた。織田代表は襲撃された時間によく自宅を出るといい、神戸側は周到に織田代表の行動を確認し、襲撃を準備してきたのだろう。ただ何人もいながら織田代表に向けて発砲しなかったことや、免許証を拳銃と一緒に捨てるというのは解せない」と警察関係者は話す。

六代目から神戸が分裂したのは2015年8月。六代目は司忍組長を輩出した2次団体、弘道会の支配が強まり、組の運営や高額な上納金に不満を募らせた最大の2次団体、山健組などを中心に飛び出して、神戸が結成された。組長は山健組の井上邦雄組長が兼任している。

分裂以降、六代目と神戸の抗争は100件近くに上り、昨年5月には、岡山市内で神戸傘下の組幹部が射殺される事件まで起きた。実行犯として弘道会系の組員が逮捕され、一、二審で無期懲役の判決を受けている。

警察が把握する昨年末現在の構成員は六代目が5200人、神戸は2600人だった。

今年4月末になり、神戸から任侠が分かれた。任侠の幹部は兵庫県尼崎市の関連団体事務所で、暴力団としては異例の記者会見を開き「山健組の一部をひいきする神戸の組運営は六代目以下だった。真の山口組を作り上げる」と宣言した。

当初は「任俠団体山口組」と名乗ったが、その後「任侠山口組」に改称された。

「山健組の副組長だった織田代表らは上納金の額や進言を聞いてもらえないことなどを巡って、井上組長や井上組長の跡目を狙う山健組の若頭代行らと対立していた。上層部に岡山の事件の返しを止められたことも遺恨となった。任侠には、神戸傘下の組長50人ほどが転じた」と周辺関係者は説明する。

当の井上組長は、山健組の出身だった五代目山口組の渡辺芳則組長の秘蔵っ子。「大阪戦争」と呼ばれる対立組織との抗争で組員2人を殺害、00年に出所するまで20年近く服役した。

周辺関係者は「その間に暴力団対策法が成立、強化された。『反社(会的勢力)』となったヤクザは、フロント企業でしのぐなど、在り方が大きく変わったが、井上組長は世の中の変化についていけないと指摘されている。任侠に行った連中には、そうした不満もある」と明かす。

周辺関係者によると、任侠は既にヒットマンを決め、神戸に対する返しの準備を始めたという情報もあるという。

六代目は神戸の分裂後、先行きを不安に思った神戸と任侠の若い衆を取り込もうと、インターネットに「六代目山口組、離脱者に告ぐ」と題する書き込みをして、両団体から六代目に戻った組員の名前を公表している。

「若い衆だけでなく、神戸や任侠傘下の組長も弘道会などへ移籍している。切り崩された神戸や任侠は六代目への返しを計画するだろう」と周辺関係者。三つ巴の状況は予断を許さないようだ。

■警察が「弘道会会長」逮捕

一方、警察は三つの山口組関連施設の警戒を手厚くするとともに、今年6月には、自分が使う携帯電話を知人名義で契約したとして、兵庫県警が神戸の井上組長を詐欺容疑で逮捕。さらに山口組の分裂に伴う会津小鉄会の内紛を巡り、京都府警が暴力行為法違反などの容疑で再逮捕した。

神戸に対しては、暴力団追放兵庫県民センターが兵庫県淡路市にある本部事務所の使用禁止を求める仮処分を神戸地裁に申し立てた。平穏に生活する権利が侵害される恐れのある住民に代わり、暴追センターが裁判の当事者となる暴対法の代理訴訟制度が使われた。

9月には、愛知県警が名古屋市内の飲食店からみかじめ料を取ったとして、県暴力団排除条例違反の容疑で弘道会の竹内照明会長らを逮捕。10月に入り、別の風俗店にもみかじめ料を支払わせたとして再逮捕した。

警察関係者は「井上組長は起訴されず、1カ月ほどで釈放になったが、いつでもトップを不在にできることを示した。本部事務所の使用禁止は任侠や六代目との抗争への備え」と解説。

六代目の若頭補佐で、次の次の八代目組長とも言われる竹内会長らの逮捕については「名古屋市などの特定区域では、条例でみかじめ料を支払った者にも罰則を設け、弘道会の資金源となる、みかじめ料の根絶を目指している。弘道会の弱体化こそが六代目、ひいては暴力団全体の弱体化につながる」と話す。

周辺関係者も弘道会について「山健組や住吉会などと違い、逮捕されても黙秘を通し、警察と最も敵対している。警察が目の敵にしている」と認める。

任侠は当初、暴力団特有の親分、子分の盃は交わさない「親睦団体」と表明したこともあり、警察は「神戸の内部対立とみていたが、任侠の組織固めは進んでいる」(関係者)という。

「三つの山口組は一触即発。かつてない緊張状態にある。警察はこの機会に共謀罪法や通信傍受を使い、抗争を最小限度にとどめ、組織を弱体化したいだろう」とベテランの社会部記者は見ている。

参照元 : 月刊FACTA