2026年3月16日月曜日

【東京・上野強盗事件】複数の暴力団組員(組織)が関与

上野の4億円強盗、「上納逃れ」目的に三つの暴力団組員が連携か…相次ぐ異なる組織の組員による犯罪グループ構成

2026/3/15(日) 22:37配信


東京・上野の路上で香港に運ぶ予定だった現金約4億2300万円が奪われた事件で、警視庁は14日、いずれも住所不詳で山口組系暴力団幹部の狩野仁琉(じんりゅう)(21)、職業不詳小池恒児(こうじ)(47)両容疑者ら男7人を事後強盗容疑で逮捕した。狩野、小池両容疑者が指示役で、現金が運搬される情報を事前に得て襲撃したとみて調べている。

羽田や香港 関連捜査 他に逮捕されたのは、いずれも職業不詳で、住吉会系暴力団幹部の伊藤雄飛(ゆうと)(27)(千葉県九十九里町)、村田亜怜(あさと)(27)(同県茂原市)、池田大樹(ひろき)(34)(同県一宮町)、極東会系暴力団幹部の福原健光(48)(東京都板橋区)、池田裕介(33)(台東区)の5容疑者。 

発表によると、7人は何者かと共謀し1月29日午後9時半頃、台東区東上野の路上で、車に積み込まれていた現金計約4億2300万円入りのスーツケース3個を盗んで逃走する際、現場にいた中国籍の男性(43)の顔に催涙スプレーをかけるなどの暴行を加えた疑い。

現金は、香港で金を買い付ける資金だったという。 実行役は伊藤、村田、池田大樹の3容疑者で、小池容疑者が運転する軽乗用車で逃走。直後に通行人をはねる事故を起こしたため、4人は近くにいた狩野容疑者が乗ったミニバンに移って逃げたという。

同庁が防犯カメラ映像で行方を追う「リレー捜査」を進めた結果、ミニバンは、千葉県市川市で高速道路を降り、一般道で同県流山市、茨城県古河市、栃木県小山市、さいたま市を経由して、翌30日未明に埼玉県川口市に入っていたことがわかった。

狩野、小池両容疑者と実行役3人は事件の約1時間半前に板橋区の公園に集合。車で移動し、実行役らは約30分前から現場近くに止めた軽乗用車内で待機していたという。車は福原、池田裕介両容疑者が逃走用に調達したとみられ、ナンバープレートは他人名義で取得されていた。

同庁は14日、都内の組事務所など関係先計十数か所を捜索。容疑者5人の自宅や車などから被害金とみられる現金計約2750万円などを押収した。狩野容疑者らが奪った現金を分配し、遊興費や借金返済などに充てたとみている。

事件の約2時間半後の30日未明には、大田区の羽田空港の駐車場で、別の男性4人が襲われる強盗未遂事件が発生。4人のうち2人が現金約1億9000万円を持って香港に渡った後、路上で現金の一部を奪われる事件が起きた。

香港警察は同日、2人から現金約5100万円を奪ったとして、日本人3人を含む男女6人を強盗容疑で逮捕。うち1人の男は羽田で狙われた現金の運搬役で、内通者の疑いがある。

上野と羽田の事件の被害者の1人はともに両替商で、羽田の被害者は警視庁に、「金の売却で得た現金を香港に運び、香港ドルに替えていた」と説明している。同庁は羽田や香港の事件との関連を調べている。

三つの暴力団組員 連携か 逮捕された7人のうち3人は、山口組、住吉会、極東会と異なる暴力団の傘下組織に所属している。

警視庁は、山口組系幹部の狩野容疑者が中心になって知人らを集めたとみている。 複数の暴力団の組員が犯罪グループを構成するケースは近年相次いでいる。2022年1月には、東京都内の高齢男性から現金をだまし取るなどしたとして、山口組系や住吉会系の組員計3人が逮捕された。

別の詐欺事件では、神戸山口組系組員と、住吉会系組員が一緒に現金受け取り役の「受け子」を統括していたケースもあった。

警視庁の捜査幹部は「同じ組織で犯罪行為をすれば、上納を求められ、自分の取り分が少なくなる可能性がある。カネのためなら、異なる組織でも協力し合った方がいいと考えているのではないか」と話す。

参照元 : 読売新聞





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