2018年11月2日金曜日

【聖教新聞販売店銃撃事件】銃刀法違反の罪に問われた特定危険指定暴力団「工藤会」系組員に懲役3年6月判決

新聞販売店銃撃事件 工藤会組員に懲役3年6月判決 福岡地裁小倉支部

2018/10/30(火) 14:07配信

福岡県直方市の新聞販売店に銃弾が撃ち込まれた事件で、銃刀法違反の罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組員嶺隆啓被告(37)の裁判員裁判が30日、福岡地裁小倉支部であり、鈴嶋晋一裁判長は懲役3年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

判決理由で鈴嶋裁判長は「(拳銃を発砲することは知らなかったという)被告の供述は信用できない。車の運転役という重要な役割を果たし、拳銃発射の故意や共謀が認められる」と指摘。弁護側の無罪主張を退けた。「暴力団特有の反社会的な犯行で、強く非難されるべきだ」と述べた。

判決によると嶺被告は元同会系組員(44)=同罪で実刑確定=らと共謀し2011年6月、直方市で銃弾1発を発射するなどした。

参照元 : 西日本新聞

聖教新聞販売店銃撃事件、工藤会系組員ら2人逮捕 組織的に捜査攪乱か

2018.2.7 11:52

福岡県直方市で平成23年6月、聖教新聞販売店に銃弾が撃ち込まれる事件があり、県警は7日、銃刀法違反(加重所持、発射)の疑いで特定危険指定暴力団工藤会系組員、嶺隆啓容疑者(36)=別の事件で服役中=と、元組員藤岡孝一容疑者(43)を逮捕した。

逮捕容疑は23年6月5日、直方市溝堀1丁目の聖教新聞直方販売店に向けて拳銃1発を発射し、2階窓ガラスに銃弾を撃ち込むなどした疑い。

県警によると、販売店は2階建てで1階が店舗、2階が住居だった。窓のサッシに弾のようなものがめり込んでいるのが見つかっていた。

県警によると、被害店舗と工藤会との間に関係性はなかった。福岡県内では23年中に発砲事件が18件発生しており、組織的に捜査をかく乱しようと無差別に銃撃した疑いもあるとみて調べる。

参照元 : 産経新聞

来年1月に判決 大物女優に対し恐喝未遂罪で起訴された元暴力団組長(74)の公判 暴力団と芸能界の関係

「大物女優恐喝未遂」裁判で垣間見えた元暴力団組長と芸能界の関係 判決は、来年1月

2018年11月1日


この裁判に注目する理由
東京地裁立川支部で、現在、2012~15年にかけて60代の大物女優に対し「貸金がある」として、4600万円を要求、恐喝未遂罪で起訴された元暴力団組長(74)の公判が行なわれている。

裁判は大詰めを迎えており、9月20日、大物女優の証人尋問が行なわれ、10月29日に元組長の被告人尋問があった。今後、11月20日に検察官の論告求刑があり、来年1月、判決が言い渡される。

被告は、神戸の独立系組織・松浦組の笠岡和雄二代目組長である。同時に、右翼団体・大日本新政會の総裁を務めていたが、事件化前の16年末、組長を引退、組は解散し、大日本新政會も活動を停止した。

私がこの裁判に注目しているのは、笠岡被告が戦後暴力団史の生き字引的存在で、所作も発想も行動も、「ヤクザらしいヤクザ」で、その価値観のまま返済を迫ったら、暴力団を許さなくなった世相を踏まえた司法に、厳しく断罪されようとしているからだ。

同時に、笠岡被告が、暴力団がかつては芸能界と「持ちつ持たれつの関係」にあることを知る生き証人であり、恐喝未遂事件の背後には、大物女優を支援した「芸能界のドン」と呼ばれる周防郁雄氏(77)の姿があり、「消えゆく暴力団」を追うには格好のテーマだった。

笠岡被告が暴力団の世界に足を踏み入れたのは、1960年、16歳の時である。広島の岡組幹部・網野光三郎の系列組織組員となった。東映映画『仁義なき戦い・広島代理戦争』で描かれた時代の稼業入り。映画で網野役を務めたのは俳優の成田三樹夫だった。

その後、殺人罪で懲役も経験、縁あって移り住んだ京都で松浦組初代と出会い、組員となった。松浦繁明初代が、東映の俊藤浩滋プロデューサーと親しかったことから、松浦組は京都の東映太秦撮影所の面倒を見るようになる。具体的には、鶴田浩二、高倉健、菅原文太といった映画スターのガード役であり、撮影現場などでトラブルが発生した際の処理係だった。

38歳で大日本新政會を起こして総裁となり、42歳で松浦組二代目を継承、バブル時代を経て、その“あぶく”を享受した暴力団が、まだ法的規制をそれほど受けず、最後の輝きを見せた時代だった。

神戸市に本拠を置く松浦組は、日本一の広域暴力団・山口組に周囲を囲まれている。それでも独立を保つことが出来たのは、先代が東京の広域暴力団・住吉会と親戚付き合いをしていたからで、山口組としても「西と東のパイプ役」を期待、抗争に発展するようなことはなかった。

裁判の中身
私と笠岡被告の付き合いは、大日本新政會が立ち上げたホームページで、芸能事務所や放送局、著名タレントのスキャンダルを、怖い者なしの筆致で糾弾、『週刊文春』が「文春砲」を放つ際のネタ元になっていた時からなので、6年ぐらい前からである。

筋を通し、理解してもらえれば、何でも腹蔵なく語るし、その価値観は、義理人情を起点とするもので、わかりやすかった。ただ、裏切りと感じ、「(敵対する)反目に回った」と意識したときの攻撃は凄まじく、そこはやはり暴力団の組長だった。

公判で明かされた大物女優との関係、右翼の車を使った街宣活動やホームページでの周防氏への攻撃は、信頼が裏切りに転じた時の怒りから発している。攻撃を受けた側は理不尽と感じるが、笠岡被告の論理からすれば、「借りたものを返さないのが悪い」のであり、それが両者との民事刑事の争いとなっている。

芸能一家で、亡くなった元夫が著名な映画スターで、本人も根強いファンを持つ大物女優は、昨年9月23日、笠岡被告ら3名の恐喝未遂容疑での逮捕時は実名報道されたが、刑事訴訟法に基づく「被害者特定事項」を法廷の場で明らかにしない決定により、裁判では徹底的に伏せられた。

事件はシンプルである。大物女優が代表を務める京彩という会社が、笠岡被告がオーナーの大翔という会社から1億円を借り、共同代表の男性が返済を続けていたものの、経営不振で支払えず、男性は自己破産。笠岡被告は、返済義務は社長を務めていた大物女優にあるとして、恐喝紛いの催告書を何度も出し、15年5月には、大日本新政會構成員が自宅に押し寄せ、返済を迫ったというもの。

9月20日、法廷には姿を見せず、裁判内の別室で証言するビデオリンク方式で出廷した大物女優は、「社長になったのは、元夫からいわれたからで経営にはタッチしておらず、だから1億円の借金のこと知りません」と、訴えた。同時に、子供のプライバシーについて書かれた手紙を催告書に添付され、「スキャンダルは芸能人にとって致命的。恐ろしいと思った」と、語った。

大物女優が刑事告訴したのは、15年の9月である。自宅に押し寄せるという実力行使を受けて4カ月が経過。時間がかかったことについては、こう説明した。

「被害届を出すかどうか悩んだのは、公判になって公になるのが怖かった。また仕返しがあるんじゃないかと思いました。それでも告訴に踏み切ったのは、ある方から電話があり、『自分も被害者。一緒にやっていこう』と、誘われたからです」

その「ある方」が、周防氏だった。周防氏は、自分の弁護士を紹介するから訪ねるようにいい、大物女優はその指示に従ったという。この時点で、「芸能界のドン」と大物女優との思惑が一致、そこに笠岡被告の言動に関心を寄せる警視庁町田署捜査幹部の狙いが重なって、17年9月の逮捕につながった。

民事での責任追及もはじまる
笠岡被告と周防氏との出会いと別れもまた、「芸能界と暴力団」の終焉を象徴するものだろう。笠岡被告によれば、2人の関係は、映画スターと大物女優の息子を芸能界でブレイクさせるために、笠岡被告が周防氏にプロダクション入りを頼んだのがきっかけだったという。

次に頼られたのが笠岡被告。これも笠岡被告によると、01年5月6日、周防氏の事務所に銃弾が撃ち込まれ、「会長、たいへんです!」と、都内ホテルに宿泊していた笠岡被告の部屋に、周防氏が飛び込んできたという。以来、東京で事務所や住居を用意され、10年頃まで関係が続いた。事業パートナーであり、ボディガードだったと述べている。

関係遮断は、千葉で周防氏が行なっていた産業廃棄物処理場の建設計画が行き詰まり、資金支援していた笠岡被告との間でトラブルになったからだ、という。笠岡被告の攻撃は激しく、街宣活動やホームページで先鋭化。やがて「周防とその関係者」にも攻撃は及び、それがマスメディアで評判になって、笠岡被告は芸能マスコミで知られる存在となった。

攻撃に対して周防氏サイドは、街宣禁止の仮処分を打つなど、様々な形で抵抗するものの、効果はなかった。また、笠岡被告は、14年5月、都内のマンションを借りる際、暴力団構成員という身分を隠していたとして詐欺罪で町田署に逮捕されるが、処分保留で釈放され、攻撃が止むことはなかった。

しかし、周防氏は大物女優のいうように、水面下で「笠岡逮捕」に向けた攻撃を仕掛けていた。同時に、ホームページ上の攻撃は耐えていたものの、17年7月、『狼侠』という自伝が上梓され、その半分近くが自身に関する記述だと知ると、すぐに名誉毀損訴訟を起こした。その直後の逮捕もあって、公判は進んでいないが、民事での責任追及も始まる。

被告人尋問で、弁護士から「裁判所にいいたいことはないか」と、促された笠岡被告は「俺に何の悪いことがあるの」「貸したものを返せといっただけなのに、何で逮捕されなあかんの」と、述べた。

半世紀近くをやくざとして生き、その道しか知らず、筋を通していると考える笠岡被告は、そう述べざるを得ない。一方で、大物女優の夫の映画スターと笠岡被告には蜜月の時代があった。裁判所は、そうした歴史を考慮するのか。あるいは国と行政を挙げて、暴力団を追い詰める世相に配慮した判決を下すのか。それとも恐喝未遂か否かだけ判断するのか。

それが、私がこの裁判を注視する理由である。

参照元 : 現代ビジネス








半グレ同士が飲食店で殴り合い 自称指定暴力団住吉会系組員の男(28)ら傷害容疑で逮捕

不良グループ殴り合い 傷害容疑で45歳男逮捕

2018/10/31(水) 18:47配信

相手の顔面を殴ってけがをさせたとして、神奈川県警暴力団対策課は31日、傷害容疑で、同県大和市鶴間の自称建築業、前季利(ひでとし)容疑者(45)を逮捕した。容疑を認めている。

逮捕容疑は9月8日午後11時5分ごろから約5分間、大和市内の飲食店で、住所不定、無職の宮崎怜次容疑者(28)=前容疑者への傷害容疑で逮捕=に顔面を殴るなどの暴行を加え、ほお骨を折るなど全治約1カ月のけがを負わせたとしている。

同課によると、前容疑者は10人ほどのグループで店を訪れ、飲み物を手に乾杯を行ったところ、先に入店していた宮崎容疑者ら5~6人から「何を乾杯していやがるんだ」と因縁をつけられ、殴り合いになったという。前容疑者は取り調べに対して「知らない男に殴られたので、殴り返した」と供述している。

両グループは大和市周辺で活動する不良の集まりだといい、自称指定暴力団住吉会系組員の男(28)も、前容疑者への傷害容疑で宮崎容疑者とともに逮捕されている。

参照元 : 産経新聞



拳銃と実弾を所持していたとして、指定暴力団稲川会系組幹部を現行犯逮捕

拳銃と実弾を所持の疑い 稲川会系組幹部逮捕 神奈川県警

2018/10/30(火) 18:47配信

拳銃と実弾を所持していたとして、神奈川県警薬物銃器対策課は30日、銃刀法違反(拳銃加重所持)容疑で、指定暴力団稲川会系組幹部で無職の佐藤定男容疑者(60)=同県海老名市門沢橋=を現行犯逮捕した。容疑を認めている。

逮捕容疑は同日午前10時ごろ、正当な理由なく、同市門沢橋にある妻が経営する飲食店の倉庫で、ロシア製の自動式拳銃「マカロフ」と、これに使用可能な実弾16発を所持したとしている。

同課によると、今年の春ごろに佐藤容疑者が拳銃と実弾を所持しているという情報を得て、内偵捜査を進めていた。拳銃は発射音を抑えるための「サイレンサー」と呼ばれる部品とともに油紙に、実弾は紙袋にそれぞれ包まれ、さらにポリ袋、ファスナー付きのプラスチックバッグに入れられたうえ、手提げバッグのなかに収納されていた。

佐藤容疑者は取り調べに対して容疑を認める一方で、拳銃や実弾を「以前、川で拾ったものです」などとも供述しているという。

参照元 : 産経新聞

ヤクザと漁業とのつながり 六代目山口組の司忍組長は水産高校を卒業した後、漁船に乗っていた

サカナとヤクザ 司忍組長は水産高校卒業後、漁船に乗った

2018/10/29(月) 7:00配信



豊洲などの魚市場に密漁魚が出回り、それが暴力団の資金源になっている──話題書『サカナとヤクザ』でフリーライター・鈴木智彦氏は両者の知られざる関係に迫った。今から15年前、同じく食肉とヤクザの関係性を暴いたのがジャーナリスト・溝口敦氏の『食肉の帝王』である。私たちは“食べる”という行為で反社会勢力に協力しているのかもしれない──タブーに迫る特別対談。

溝口:僕は今までヤクザと漁業とのつながりはほとんど知らなかった。流通するアワビの半数が密漁品で、そこにはヤクザが関与しているとは驚きました。しかし、ヤクザの習性を考えてみればもっともなんですね。彼らは誰でも獲っていいよというものではなく、“獲っちゃいけないものを獲る”習性なんです。なぜなら、禁制品の取引は、儲けが大きいから。

鈴木:ルールを破るからこそ価値がある。

溝口:アメリカの禁酒法と同じですよね。禁酒法時代に密流通するウイスキーの値段は高騰した。だからこそ、マフィアはウイスキーで大儲けしたわけです。

鈴木:アル・カポネの世界ですね。

溝口:ウナギにしても、絶滅危惧種と煽られれば煽られるほどヤクザとしてはシノギとしておいしくなる。禁漁というルールがあるからこそ、ヤクザの付け入る隙があるんですね。

鈴木:ウナギの場合は、もちろん減っていることは事実なんだけども、必要以上に絶滅危惧種と煽られることで稚魚であるシラスウナギの密流通の相場が上がっている。これは事実です。

あとはウナギの場合、最大のシラス輸入元である台湾からシラス輸入が現状、禁止されているため、香港を経由して密輸されている実態がある。そこには、台湾マフィアや香港マフィアも絡んでいる。実態はなかなか掴めないんですが。

溝口:逆に日本から中国には密漁ナマコが輸出されているんですよね。

鈴木:中国ではナマコは高級食材です。“黒いダイヤ”と呼ばれるくらいで、乾燥させた「いりこ」の形で、キロ15万円くらいで取引されることもある。中国人バイヤーが北海道に大挙して買い漁ったため、暴力団が目をつけて密漁天国になったんです。

溝口:ナマコを獲るために暴力団が直系密漁団を率いているわけでしょう。これほど組織的に行なわれているとは思いもよらなかった。

鈴木:私は北海道出身なんですけど、どんな田舎にもヤクザはいるじゃないですか。飲食店も満足になく、みかじめ料すらロクに集められないような場所にいるヤクザがどういったシノギをして食べているのかずっと疑問だったんですよ。都市部でデカい金を動かしている暴力団のことばかり報じられて、そういう田舎ヤクザの実態は知られていなかった。で、彼らのシノギが何かといったら、覚醒剤と博奕を除けば、密漁ぐらいしかないんですよ。

溝口:本来、ヤクザは“働かないこと”に価値がある。彼らの誇りとは、「腰に手ぬぐいぶら下げて肉体労働してない」ってことにあるわけだから。わざわざ10メートルも海に潜ってナマコを獲るなんて、昔なら考えられない。密漁がシノギになっているのは、ヤクザが困窮して、肉体労働せざるを得なくなっているという側面もあるんでしょうね。

鈴木:それはあるでしょうね。昔は根室で北方領土近海のカニを獲るヤクザが“働くヤクザ”と特別視されていたくらいですから。

溝口:これは消費者には直接関係ないけど、ヤクザと漁業のつながりでいうと、漁業権の存在も大きいですね。漁業権があるからよそ者の排除や漁獲期、稚魚の保護などのルールが生まれる。それを侵すことによって、高値取引が可能になる。

鈴木:10年前に北九州市で漁協組合長が射殺されて、指定暴力団・工藤会の犯行として総裁まで逮捕される事態になった。これも漁業権が絡む港湾開発の利権争いをめぐるものだったと言われています。

溝口:ヤクザにとって港湾開発は大きいシノギ。空港やなんか作ろうとすると、集まってくる建設業者、とりわけ生コン業者から1平方メートルあたりいくら、とピンはねすることで莫大なカネが暴力団に流れる。六代目山口組の高山清司若頭はそれで相当儲けたと聞いています。

鈴木:ちなみに、六代目山口組の司忍組長は大分水産高校を卒業した後、下関で大洋漁業の漁船に乗っていました。漁師出身のヤクザは結構多いんです。

参照元 : NEWSポストセブン


暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」のリアル 日本の食卓を支える魑魅魍魎の世界とは?

2018/10/06 11:00



裏社会のノンフィクションはこれまで何冊も読んできたが、最も面白みを感じるのは無秩序のように思える裏社会が、表社会とシンメトリーな構造を描いていることに気付かされた時だ。

しかしここ数年は暴対法による排除が進み、ヤクザの困窮ぶりを伝える内容のものばかり。相似形どころか、このまま絶滅へ向かっていくのかとばかりに思っていた。だから彼らがこんなにも身近なところで、表社会とがっちりスクラムを組んでいるとは思いもよらなかったのである。

本書『サカナとヤクザ』は、これまでに数々の裏社会ノンフィクションを描いてきた鈴木智彦氏が、サカナとヤクザの切っても切れない関係を、足掛け5年に及ぶ現場取材によって描き出した1冊だ。

表社会と裏社会の絡まり合うサカナの世界
これまでなぜか語られることのなかった食品業界最大のタブーを真正面から取り上げながら、1ミリの正義感も感じさせないのは、著者の真骨頂である。そして、もはやヤクザの世界に精通していなければ読み解けないほど、サカナの世界では表社会と裏社会が複雑に絡まりあっていた。

まず驚くのは、私達が普段手にする海産物のうち、密漁によって入手されたものの割合がいかに多いかということである。いずれも推計ではあるが、たとえばアワビは日本で取引されるうちの45%、ナマコは北海道の漁獲量の50%、ウナギに至っては絶滅危惧種に指定された今でも、その3分の2ほどが密漁・密流通であるという。ニッポンの食卓は、まさに魑魅魍魎の世界によって支えられているのだ。

著者が最初に赴くのは、アワビの名産地として知られる三陸海岸。東日本大震災の影響によって監視船や監視カメラが破壊されてしまったこの地区では、密漁団にとって好都合としか言いようのない状況が出来上がっていたのだ。

密漁団と直に接触することで見えてきたのは、実際に密漁を行う人たちは巨悪の一部分に過ぎないという事実だ。当たり前のことだが、買い手がいるから売り手がおり、売り捌くことが出来るからこそ密漁は蔓延る。

欲に目がくらんだ漁業協同組合関係者、漁獲制限を守らない漁師、チームを組んで夜の海に潜る密漁者、元締めとなる暴力団……。まさに表と裏が入り乱れた驚愕のエコシステムが、そこにはあったのだ。

一般的に、密漁アワビは闇ルートで近隣の料理屋や寿司屋にも卸されるが、それだけでは大きな商いにならないため、表の業者の販路に乗せ、近場の市場にも流されていく。むろん移転を間近に控える築地市場だって例外ではない。

密漁品と知りながら正規品のように売りさばく、この行為こそが黒から白へとロンダリングされる決定的瞬間なのだ。ならば著者が次に取る行動は、ただ1つと言えるだろう。築地市場のインサイダーとなることで仲間意識を共有しながら、決定的な証拠を掴む――すなわち築地市場への潜入取材だ。

著者が築地で働き始めてすぐに実感したのは、魚河岸がはみ出し者の受け皿になっているという昭和的な世界観であった。意外に思えるかもしれないが、市場とヤクザは歴史的に双子のような存在であったという。いつの時代にも漁業関連業者の生活圏には、近くにヤクザという人種が蠢めいていたし、かつては港町そのものが暴力団に牛耳られていたような事例も本書で紹介されている。

ほどなくして著者は、密漁アワビが堂々と陳列されている姿を目のあたりにする。きっかけは、バッタリ遭遇した知り合いのヤクザからの紹介だ。そこでは、静岡県産のアワビが、「千葉県産」に偽装されていたという。1つの不正は、次の不正を生み出す。密漁品であることは、産地偽装の問題と隣り合わせでもあったのだ。

ウナギとヤクザの共生関係
そして本書のいちばんの見どころは、絶滅危惧種に指定されたウナギを取り上げた最終章にある。著者自身、ここまで黒いとは予想外であったと困惑しながらも、知られざる国際密輸シンジケートの正体へと迫っていく。ウナギ業界の病巣は、稚魚であるシラスの漁獲量が減少して価格が高騰したため、密漁と密流通が日常化していることなのだ。

特に悪質なのが密流通の方であるわけだが、輸入国の中で突出している香港にカラクリがある。そもそも香港は土地も狭く、シラスが遡上するような大きな河川もない。要は、シラス輸出が禁じられている台湾から香港を経由し、国内へ輸入されてくるのだ。

ウナギの国際密輸シンジケートを司る要のポジションに「立て場」と呼ばれる存在があるのだが、著者はそこへも赴き、「黒い」シラスが「白く」なる瞬間を目撃する。ウナギとヤクザ――2つの絶滅危惧種の共生関係は、どちらかが絶滅するまで終わらないのだろうか。

この他にも本書では、ナマコの密漁バブルや、東西冷戦をめぐるカニの戦後史といった興味深いテーマが次々に登場する。海を起点に考えると、地図上に別のレイヤーが浮かび上がってくることはよくあるが、海産物を取り巻く日本地図もまた、どちらが主役だか分からぬほど裏社会が大きな存在感を放っていた。

多くの人にとって、サカナとは健康的なものであるはずだ。しかしその健康的なものが入手されるまでの経緯はどこまでも不健全なのである。さらに季節のものを旬の時期に食べるという自然な行為の裏側は、どこまでも人工的なのだ。

サカナとヤクザ、両者を結ぶ複雑な共生関係。はたして需要を生み出している私達の欲望や食文化に罪はないのか? そんなモヤモヤした気持ちばかりが残る。だが本書では、この著者でしか書けないテーマが、この著者でしかできない手法で見事にまとまっていた。ある意味ノンフィクションとしての完成度の高さだけが、救いであったと言えるだろう。

参照元 : 東洋経済




2018年11月1日木曜日

指定暴力団6代目会津小鉄会の幹部(75)らを襲撃したとして、山口組系暴力団組員(69)ら男5人逮捕 山口組総本部を捜索

組幹部襲撃疑いで山口組総本部を捜索 京都府警60人態勢で

2018/10/30(火) 18:43配信



京都市左京区の路上で指定暴力団6代目会津小鉄会の幹部(75)らを襲撃したとして、傷害の疑いで山口組系暴力団組員(69)=大阪市中央区=ら男5人が逮捕された事件で、京都府警組対2課などは30日、神戸市灘区の山口組総本部を捜査員約60人態勢で家宅捜索した。

府警によると、会津小鉄会は6代目会長の後継人事を巡り、山口組と神戸山口組をそれぞれ支持する2グループに分裂。襲撃された幹部は神戸山口組側に属しており、府警は組織の内紛を背景に、山口容疑者が襲撃事件を主導した疑いがあるとみて捜査している。

逮捕された5人は、実行犯の3人=いずれも京都地裁で実刑判決=と共謀し、5月19日午後5時ごろ、左京区一乗寺西浦畑町の路上で、幹部ら3人に催涙スプレーを吹きかけた上、金属パイプで殴りけがを負わせた疑いが持たれている。

参照元 : 京都新聞



職業安定法違反の疑いで、指定暴力団極東会系会長ら男女5人再逮捕 総本部を家宅捜索

職安法違反容疑で極東会系会長ら再逮捕 総本部を家宅捜索

2018/10/30(火) 13:58配信

厚生労働省の許可を得ずに建設会社に作業員を派遣したとして、警視庁組織犯罪対策4課は30日、職業安定法違反の疑いで、指定暴力団極東会系会長、広尾光信容疑者(69)=東京都新宿区北新宿=と組員の男3人ら男女計5人を再逮捕した。調べに対し、5人は容疑を認めている。警視庁は同日、同容疑で豊島区の極東会総本部を家宅捜索した。

再逮捕容疑は昨年10月4日~12月12日、共謀して作業員3人を東京都東村山市の浄水場工事に厚労省の許可なく派遣したとしている。

組対4課によると、広尾容疑者らは派遣先の建設会社から支払われた作業員への日当をピンハネするなどして、昨年1月から今年3月にかけて計約6千万円の利益を得ていた。一部が組の運営資金になっていた疑いがあるという。

同課は今月10日、労働者8人をJR新小岩駅の通路整備工事などに無許可で派遣したとして、同容疑で広尾容疑者ら男女計6人を逮捕していた。

参照元 : 産経新聞

極東会



極東会(きょくとうかい)は東京都豊島区西池袋1-29-5山の手ビル4階C号に総本部を置く指定暴力団。前身は極東関口会。構成員は約560人。

極東/極東関口系譜
初 代 - 関口愛治
二代目 - 山口城司
三代目 - 小林荘八
四代目 - 田中春雄
五代目 - 松山眞一
極東会系譜
初 代 - 松山眞一
二代目 - 髙橋仁

極東会組織図
会 長 - 髙橋仁(松山連合会会長)
最高幹部
理事長 - 宮田克彦(松山連合会会長代行 松山一家会長 二代目榎本組組長)
総本部長 - 棚本清己(松山連合会理事長 真誠会会長 棚本組組長)
統括委員長 - 大野元秋(松東連合会会長 関心会会長)
渉外委員長 - 城山千秋(松山連合会組織委員長 眞侠会総長)
慶弔委員長 - 昌國雄(松山連合会本部長 真誠会理事長 昌栄会会長)
運営委員長 - 永井光正(五代目日置連合会会長)
諮問委員長 - 江川弘(四代目仲連合会会長)
事務局長 - 高橋保行(松山連合会顧問 眞武会会長)

最高顧問
鈴木嘉六(松山連合会最高顧問)
金子三吉(松山連合会最高顧問 金子興業組長)

特別顧問
伊藤行律(四代目仲連合会総長)
米澤瑛(松山連合会特別顧問 真誠会総長)

常任顧問
坂本光男(松原会代表)

執行部
岩上玄篤(四代目坂井一家総長) 関口勇雄(松山連合会 真誠会常任相談役 三代目大野会会長)
宮下貢一(松山連合会慶弔委員長 眞晃会会長)
西一男(松山連合会運営委員長 松心会総長)
萩原健成(十三代目河内家会会長)
高橋和彦(十七代目研谷連合会会長)

参照元 : wiki/極東会